岡山済生会総合病院

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診療科・部門

薬剤科

薬剤科は47名の薬剤師と3名の事務職員で構成しております。近年、高度に発展した医療に呼応して革新的な新医薬品が開発され、臨床使用されています。薬剤科では、患者さんに安全で安心した薬物治療を提供できるように日々努めております。入院・外来調剤をはじめ注射剤調剤、薬剤管理指導、医薬品情報管理、院内製剤、医薬品管理、がん化学療法のレジメン管理・抗がん剤の混合調製、TPN調製、治験など各種業務を分担して行っています。

日々進歩していく医療の中で病院薬剤師に対する要望も大きく変化し、これまでよりもさらに安全で質の高い業務展開が求められています。薬剤科ではチーム医療を実践するうえで他の医療スタッフから信頼される薬剤師を目指しております。

薬剤科長 川上 恭弘

調剤業務

外来・入院の患者さんのお薬を、処方箋に基づき、安心・安全なお薬を患者さんにお渡しできるように常に考え、調剤しています。必要な患者さんには、お薬の説明書(薬の名前、形や色、効能、副作用、注意事項他を印刷した文書)をお渡ししています。

薬剤科にはユヤマ調剤支援システムが導入されており、電子カルテでオーダされたデータをユヤマ調剤支援システムに取り込み、薬袋の印字、薬品の重複や相互作用のチェック、集計等を行っています。そして、散薬監査システム、全自動錠剤分包機などを導入し、より正確で迅速な調剤を行っています。

調剤業務
調剤業務
調剤業務

お薬渡し口業務

お薬渡し口業務

外来の患者さんに薬をお渡しし、薬に関するご説明をしています。服薬指導室では、インスリン自己注射や吸入等の指導を行っています。窓口での対応は、正確に早く・親切・丁寧をモットーに行うよう心掛けています。

薬をお渡しするという短い時間ではありますが、患者さんとの信頼関係を大切にしたいと思っています。薬に関することなら、何でも遠慮なくご相談ください。

注射業務

注射業務注射薬自動払出システムを導入し、注射オーダに基づき、患者さん毎に施用単位で注射薬を取り揃えています。薬剤師により薬品名、配合変化、投与量、投与速度等のチェックを行い、病棟に供給しています。血液製剤は使用の記録を20年間保存する義務があり、コンピューターで記録の管理を行っています。院内で使用する注射薬は適正な在庫管理ができるように、SPD(物品物流管理)のスタッフを配置しています。

無菌調製業務

がん化学療法

がん化学療法

化学療法(抗がん剤治療)の注射薬は薬剤師が安全キャビネット内で無菌的に調製しています。抗がん剤は、薬歴を参考にして投与量、投与間隔のチェックを厳重に行っています。薬剤師が土・日・祝日も調製・監査することにより調剤過誤を防ぎ、安全で衛生的な注射薬を作製しています。

TPN(中心静脈栄養法)

TPN(中心静脈栄養法)

入院患者さんのTPNの注射薬もクリーンベンチ内で調製しています。

製剤業務

市販されておらず、治療を行う上で不可欠な製品になっていない新しい薬や、有用な薬を院内の治験審査委員会の承認を得て、院内製剤として調製しています。製剤室にはオートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)が設置され、薬剤の滅菌を行っています。

また、よく処方される軟膏の混合剤等は予製しています。軟膏の混合調製は機械を使って均一に練り上げ、製剤時間を短縮しています。その他にも、無菌室内において点眼薬などの製剤を行っています。

オートクレープ
オートクレープ
写真
写真

TDM(薬物血中濃度モニタリング)業務

抗MRSA薬(バンコマイシン、アルベカシン、テイコプラニン)について、シミュレーションソフトを使い、薬物の血中濃度がどのように変化しているのかをモニタリングし、適切な投与量、投与間隔をシミュレーションしています。抗MRSA薬は薬品の効果のある血中濃度の範囲(有効血中濃度域)と副作用が出る血中濃度の範囲(副作用発現濃度域)が接近しているものが多く、また、患者さんの病態や代謝排泄能により薬物の体内での吸収・排泄が大きく変化します。このため、有効かつ安全に抗MRSA薬を使用するには、血中濃度モニタリングが必要となります。シミュレーションして得られた結果は、主治医に報告し、検討が加えられ、個々の患者さんに合わせた適切な処方の構築に役立っています。

DI(薬剤情報)業務

医師、看護師等からの薬に関する問い合わせに情報を提供しています。薬事ニュースを発行し、新しく購入した薬の情報や副作用情報等をお知らせしています。また、病院内の副作用報告の収集を行っています。さらに、採用医薬品を審議する薬事委員会事務業務を行っています。

薬事ニュースとは別に、薬の基本的な情報(用法…食前、食直前の違い)、注射薬で配合変化に注意する薬剤など、業務に欠かせないことやよく質問がある事項についてまとめたファーマ新聞を定期的に発行しています。

DI業務
DI業務
ファーマ新聞
ファーマ新聞

薬剤管理指導業務

調剤管理指導業務入院中の患者さんに、より安全で有効な薬物療法を受けていただけるように、病棟担当薬剤師が服薬指導等を行っています。持参薬や入院中に処方されたお薬について、相互作用や重複している薬等のチェックをし、ベッドサイドにて、服用状況確認や用法・用量、効能・効果についての説明を行っています。また、患者さんからの情報や説明内容を電子カルテに記載し、他職種と情報を共有することにより、副作用への対応や、より適切な薬の使用が行えるよう努めています。

また、指導のみならず、病棟に定数配置してある薬品の在庫の管理や、薬に関する情報提供を行っています。

治験

治験治験とは、医薬品として製造販売承認を得るために、患者さんの協力で安全性の評価と有効性の確認を行う臨床試験のことです。当院で実施する治験の事務局業務を行い、円滑な実施に対応しています。

チーム医療

チーム医療の中で薬剤師としての責任を果たすため、担当の薬剤師が以下のことを行っています。

患者さん向け教室への参加・・・肝臓病教室、糖尿病教室、腎臓病教室、がんサロンカンファレンスへの参加・・・肝臓、糖尿、緩和ケア、HIV、NST、ICT

チーム医療(NST薬剤師)
チーム医療(NST薬剤師)
チーム医療(緩和ケア薬剤師)
チーム医療(緩和ケア薬剤師)

各種認定薬剤師

当院の薬剤師は、適切な医療を安全に提供するため、日々研鑽に励んでおります。
当院の薬剤師が取得している主な資格をご紹介いたします。

資格名 取得人数
日本医療薬学会認定(指導)薬剤師 1名
がん薬物療法認定薬剤師 2名
日本静脈経腸栄養学会栄養サポートチーム(NST)専門療法士 2名
日本糖尿病療養指導士 5名
介護支援専門員(ケアマネージャー) 1名
緩和薬物療法認定薬剤師 1名
麻薬教育認定薬剤師 1名
小児薬物療法認定薬剤師 1名
小児アレルギーエデュケーター 1名
日本DMAT隊員 1名
日本救急医学会ICLSコース 1名
公認スポーツファーマシスト 1名
認定実務実習指導薬剤師 5名
日病薬認定指導薬剤師 3名
薬剤師研修センター認定薬剤師 1名
生涯研修認定薬剤師 35名
生涯研修履修認定薬剤師 13名

学会・研究会・講演会実績(平成29年度)

臨床研究ならびに日常業務の問題点を検討した結果を学会、研究会、講演会などで積極的に発表・報告しています。

日本臨床救急医学会 2017.5 当院における急性薬物中毒患者の実態調査
第15回日本臨床腫瘍学会学術集会 2017.7 当院におけるオシメルチニブの使用状況と副作用の実態調査
第15回日本臨床腫瘍学会学術集会 2017.7 FOLFIRNOX・GEM+nab-PTXの両治療を施行した症例に関する検討
岡山済生会総合病院第1回市民公開講座 2017.8 楽しく糖尿病を学ぼう
第10回日本静脈経腸栄養学会中国四国支部学術集会 2017.8 誤嚥性肺炎患者服用薬の現状と課題
神戸薬科大学同窓会第41回岡山生涯研修会 2017.9 緑内障関係の薬について
第56回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会 2017.10 当院における全病棟への簡易懸濁法導入後の現状報告
第56回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会 2017.10 当院におけるヒドロキシクロロキンの適正使用状況調査
Meet The Expert of GI Cancer 2017.11 当院外来化学療法センターにおける薬剤師のかかわり
第27回日本医療薬学会年会 2017.11 腎不全を合併した患者におけるトルバプタンの安全性の検討
第27回日本医療薬学会年会 2017.11 抗菌薬届出率改善のための活動
Oncology & Kampo Forum 2018 2018.2 がんの支持療法と漢方薬
レミッチエリアフォーラム in 岡山 2018.2 肝疾患に伴う掻痒に関する当院のアンケート調査

薬剤師を目指す学生さんへ

薬学教育の6年制化に伴い、長期実務実習が義務付けられました。当院は薬学教育協議会により認証された実務実習受入施設であり、近隣大学や病院・薬局実務実習調整機構から薬学生を継続的に受け入れています。

薬剤師の仕事はただ薬を作ることだけではなく、患者さんに接していろいろな情報を伝えることも求められます(薬の飲み方、効能、副作用など)。予想外の質問をされて、少し焦るような時でも適切に対処しないといけません。そのためには、さまざまな知識を必要とされ、毎日が勉強の連続で大変です。けれど、いろいろな新しい発見があって充実しています。患者さんに教えられることもたくさんあって、あっという間に一日一日が過ぎていきます。

学生生活では経験できなかった広い世代の人と接することで、少しずつ人としても成長していけると思います。

入職を希望される学生さんへの見学も随時行っています。希望される方は、薬剤科までご連絡ください。

TEL:086-252-2211(代) 薬剤科まで

※平日13:00から17:00までの間におかけください

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