栄養科

栄養科

科の特色

総合病院には管理栄養士12名、事務員1名、調理師・調理員33名、合わせて46名在籍し、直営で患者食を作っています。また、外来センター病院の栄養科は管理栄養士2名在籍し委託で患者食を作っています。(2023年10月現在)

衛生管理マニュアルを遵守し、安心・安全な食事を提供できるように努めています。病態にあわせた食事はもちろんのこと、病状に応じて、よりきめ細かく対応するように心がけています。

取得資格
資格名称人数
日本糖尿病療養指導士12
糖尿病病態栄養専門管理栄養士1
腎臓病療養指導士2
病態栄養専門管理栄養士7
TNT-D認定管理栄養士2
栄養サポートチームコーディネーター2
NST専門療法士5
がん病態栄養専門管理栄養士3
栄養経営士2
(2023年10月現在)

院内で提供する食事について

行事食

季節ごとの行事には、行事食とメッセージカードを添えて、入院生活に潤いを持たせるようにしています。患者さんから「おいしかったよ」「ありがとう」などの嬉しいお返事をいただくこともあります。また調理師も病棟へ出向き、喫食状況をお尋ねし直接患者さんから声を聞く機会を持っています。

個別対応

一人ひとりに合った食事を提供するためにミールラウンドを行っています。身体状況によるおにぎり、串さし、きざみ、えん下食など形態別の対応と、食欲不振の患者さんには可能な範囲で個別対応をしています。

 個別対応食の1つとして「さわやか食」があります。病態に適した食事を通常の約半量にした献立で、患者さんの嗜好に応じた‟プラスα“として、食べやすい1品を付加できます。食器や盛り付けも常食やほかの治療食から変更しているのも特徴です。

さわやか食を提供する際、患者さん一人ひとりにヒアリングを行い、主治医と相談したうえで食事内容をきめ細かく調整しています。さわやか食だけでは低栄養のリスクが高い場合には栄養補助食品なども併用します。

ご出産のかた

調理師が腕をふるい、お祝い膳(入院中1回)と手作りの3時のおやつを提供しています。 

小児科入院のかた

お子様向けのメニューも取り入れ、3時にはおやつも提供しています。

緩和ケア病棟

緩和ケア病棟ご入院の方の食事はハーフ食にして少量ずつ品数を多くするなどきめ細かく対応しています。3時のおやつにはご自身で選んで召し上がって頂いています。年2~3回行うバイキングでは、いつもと違った雰囲気での食事に食も進むと好評です。
病棟で行われている季節のイベントにも協力しています。夏祭りでは屋台メニュー(かき氷、焼きそばなど)を調理師とともに楽しみながら作りました。

栄養食事指導

われわれ人間は必要とする量だけ摂ればよいのですが、最近は摂り過ぎの傾向があります。
また、おいしい物に偏りがちです。自分が何をどれだけ食べればよいかを病院食を通じて知っていただくことも病院食の大きな役割です。

入院

医師の指示に基づいて管理栄養士が栄養食事指導をベッドサイドやデイルームで行っています。患者さんの生活背景や食習慣を考慮しながら、実行できることを一緒に考え提案させていただきます。できる限りご家族の方とご一緒にと思っておりますので、ご都合のよい時間を看護師までお知らせください。

外来

場所:外来センター病院栄養相談室(3階)

平日(月~金)の9:00~16:00まで治療食の相談にあたっています。
相談には医師の栄養指導依頼が必要で予約制(1人30分)になっています。

糖尿病、腎臓病、肝臓病、循環器疾患、消化器疾患、手術前後、えん下障害など栄養相談を希望される方は主治医にお申し出ください。

集団指導

糖尿病、腎臓病、肝臓病などの患者さんに対しては年間の予定を決め、集団指導を行っています。患者さん同士の意見交換、コミュニケーションなど個別指導とはまた違った効果があります。
実践編として病態別料理教室も行っています。

チーム医療

チーム医療(糖尿病、腎臓病、肝臓病、周術期、がん化学療法など)で患者さんに適した栄養管理を行っています。

2005年4月からはNST(栄養サポートチーム)回診を実施し、勉強会も定期的に行っています。メンバーは、医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、MSW(医療ソーシャルワーカー)、事務です。