診療科・部門

呼吸器病センター

呼吸器病センターについて

呼吸器病は、肺がんなどの悪性腫瘍、肺炎など感染性疾患、気管支喘息などのアレルギー性疾患、びまん性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、呼吸不全など多岐にわたります。社会の高齢化に伴い、呼吸器病は増加傾向にあり、その疾患の種類も多く、治療法も年々複雑になってきています。 当院では現在、日本呼吸器学会呼吸器専門医2名(うち指導医1名)、日本呼吸器外科学会評議員1名、呼吸器外科専門医2名で院内他部門と連携をとりながら呼吸器病の診療に当たっていますが、さらに高度で良質な医療を提供するため、呼吸器病センターを設置し、内科、外科を中心に他科、他部門とのチーム体制を確立強化し対応しています。
呼吸器病センター医師
呼吸器病センター運営委員会

 

呼吸器疾患看護認定看護師 光畑 良美
呼吸療法認定士 看護師 光畑 良美、吉川 寛子
理学療法士 額田 勝久

ある呼吸不全の患者さんとの関わり

人工呼吸器を装着したままでの歩行訓練をしています。医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士が介助しています。(※写真の公表は患者さんご本人とご家族に承諾いただいています)

歩行訓練1
歩行訓練2
歩行訓練3

 

人工呼吸器を外すことができ、食事もできるようになりました。(※写真の公表は患者さんご本人とご家族に承諾いただいています)

回復1
回復2
回復3

 

症例数の推移

当院では気管支内視鏡や胸腔鏡による検査や手術を多数行っています。

検査1
胸腔鏡手術1
胸腔鏡手術2

 

呼吸器外科手術症例数の推移
呼吸器外科手術症例数の推移

原発性肺がん手術症例数の推移
原発性肺がん手術症例数の推移グラフ

原発性肺がん術式の推移グラフ

気胸手術症例数の推移 
気胸手術症例数の推移

転移性肺がん手術症例数の推移
転移性肺がん手術症例数の推移

 

診療実績

ICD10(中分類) 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 合計
肺がん 375 414 445 380 294 1,908
肺炎 123 120 124 77 89 533
胸膜炎 71 71 67 49 70 328
慢性閉塞性肺疾患 喘息 68 56 58 43 60 285
034 部位不明確、続発部位及び部位不明の悪性新生物<腫瘍> 47 52 47 47 45 238
間質性肺炎 膠原病肺 51 45 50 41 34 221
COVID-19 50 174 224
106 外的因子による肺疾患 27 27 36 30 42 162
膿胸 胸膜炎 19 14 15 31 35 114
110 呼吸器系のその他の疾患 20 16 16 21 24 97
非結核性抗酸菌症 慢性気管支炎など 20 22 14 6 13 75
038 良性腫瘍 8 5 14 4 31
COPDなどからの肺性心など 7 5 4 3 4 23
015 真菌症 2 5 4 1 2 14
002 結核 3 1 5 3 12
合 計 841 853 899 782 890 5,041

呼吸サポートチーム(RST)

より専門的知識が必要となった呼吸管理は、RSTのような専門チームが積極的にかかわることが求められています。当院でも平成21年に内科医師、臨床工学技士を中心にRSTが発足し、全病棟の人工呼吸器管理中の患者のサポートを行っています。平成25年度は延べ40名の患者さんの呼吸管理のサポートを行っており、8割近くの方が人工呼吸器から離脱でき、その活動は『呼吸器ケア』『HOSPITAL VIEW』という雑誌にも取り上げられました。今後は地域の診療所との連携を深め、在宅人工呼吸管理が行える体制も整えていきたいと考えています。

救急疾患

呼吸不全、気胸、喘息発作、喀血などの救急疾患は随時救急センターで対応し、引き続き呼吸器病チームで診療します。

肺がんキャンサーボード(症例検討)

原発性肺がんの治療は、手術、化学療法、放射線治療の組み合わせで行われ、その診断と治療法の選択には多角的な検討が必要となります。

当院では2011年より内科、外科、放射線科で毎週金曜日の17時30分から約1時間、症例検討会を行っています。原発性肺がんはもちろん、良性肺疾患も含め、難治症例、希少症例の検討を行っています。

禁煙外来

禁煙外来は金曜日の午後、完全予約制で行っています。

業績一覧

関連リンク

禁煙センセイこと呼吸器内科 川井医師のページです。