脳神経外科
(再診)7:30~11:45
日本は高齢化社会から超高齢化社会へと突き進んでおり、背骨の老化に起因する脊椎・脊髄疾患は増加の一途をたどっています。当院の脳神経外科は日本脳神経外科学会専門医研修施設の認定を受けており、脳神経外科専門医2名(うち1名は2024年7月より赴任予定)で診療にあたっています。
共に日本脊髄外科学会認定の脊髄外科指導医(1名は岡山県第一号*。2024年4月現在、県内に2名のみ)あるいは認定医、脊椎脊髄外科専門医を取得しており、脳腫瘍、脳血管障害などの頭蓋内疾患のみならず、脊髄脊椎疾患の診察と治療を行っています。
ナビゲーションシステムにより腫瘍の位置や大きさを立体的に表示し、手術中にリアルタイムに腫瘍の位置を把握できます。また、術中蛍光撮影(5-ALA)や、術中モニタリングを併用することもあり、血管や腫瘍の範囲を確認しながら、安全・かつ最大限の腫瘍摘出を目指します。
腫瘍の存在部位に応じて、手術により重要な神経を傷つけないようにするため、神経刺激装置や聴神経モニタリングなどを使用しています。
術中に運動誘発電位(MEP)のモニタリングやICG(インドシアニングリーン)と呼ばれる特殊な蛍光染料を使用した血管造影、超音波ドップラーによる血管の血流確認を行い、安全なクリッピングを行います。
頚部内頚動脈の高度狭窄の場合や、頸動脈狭窄のため脳梗塞をきたすような場合には、頸動脈内膜に沈着した血栓内膜を摘出します。当科では、術中の脳虚血防止のために、内シャントを用い、安全に配慮しています。
三叉神経痛、片側顔面けいれん共に、後頭蓋窩に500円玉程度の大きさの開頭を行い、神経を圧迫している血管を神経からはがし、再び接触しないように固定します。前述の神経刺激装置や聴神経モニタリングなどを使用しています。
急性硬膜下血腫や脳内血腫も、他の開頭手術と同様にして血腫を除去します。
慢性硬膜下血腫の治療では頭蓋骨に1.5cm程度の穴をあけて(穿頭)、ドレナージチューブを入れて血腫を吸い出します。
脳室にチューブを挿入し、そのチューブを皮下に通して腹腔内に挿入します。脳室内の髄液を腹腔内に流して、水頭症を改善させます。チューブには髄液の流量を調節できるバルブを連結します。
腰椎のくも膜下腔にチューブを挿入し、髄液を排出します。
主に腕の痛みやしびれ、筋力低下、手指の細かい動作がしにくくなる、歩きにくく転倒しやすくなるなどの症状があります。
両下肢の筋力低下やしびれ、排尿排便障害などを生じます
下肢の痛みやしびれ、筋力低下、腰痛などの症状が出現します。
1.ケージの挿入方法
・ ケージを挿入する方向によって、PLIF, TLIF, XLIF, OLIFなどの術式があります。
・ PLIF, TLIFが現在の主流で、 XLIF, OLIFも症例によっては非常に有用です。
2.後方からのスクリュー挿入方法
・ 椎弓根スクリュー、皮質骨スクリュー(CBT) があり、共に有用です。


| 疾 患 | 治療法 | 治療期(目安) |
|---|---|---|
| 髄膜腫 | 開頭腫瘍摘出術 | 7~10日 |
| 頭蓋底髄膜腫 | 開頭腫瘍摘出術 | 10~20日 |
| 聴神経腫瘍 | 開頭腫瘍摘出術 | 7~10日 |
| 下垂体腺腫 | 経鼻内視鏡的摘出術 | 7~10日 |
| 転移性脳腫瘍 | 開頭腫瘍摘出術 | 7~10日 |
| 疾 患 | 治療法 | 治療期(目安) |
|---|---|---|
| 未破裂脳動脈瘤 | 開頭クリッピング術 | 7~10日 |
| 破裂脳動脈瘤 | 開頭クリッピング術 | 20~30日 |
| 脳動静脈奇形 | 開頭摘出術 | 7~10日 |
| 脳内出血 | 開頭術 | 7~30日 |
| 血腫吸引術 | 7~30日 | |
| もやもや病 | 硬膜・側頭筋形成型バイパス術 | 7~10日 |
| 頸動脈狭窄症 | 頸動脈内膜剥離術(CEA) | 7~10日 |
| 内頸動脈閉塞症 | バイパス手術 | 7~10日 |
| 疾 患 | 治療法 | 治療期(目安) |
|---|---|---|
| 頚椎ヘルニア | 前方固定術/後方椎弓形成術 | 7~10日 |
| 頚椎症性脊髄症 | 前方固定術/後方椎弓形成術 | 7~10日 |
| 頚椎後縦靭帯骨化症 (OPLL) | 前方固定術/後方椎弓形成術 | 7~10日 |
| 頚椎症性神経根症 | 前方/後方除圧術 | 7~10日 |
| 腰椎ヘルニア | 後方除圧術 | 7~10日 |
| 腰部脊柱管狭窄症 | 後方除圧術 | 7~10日 |
| 腰椎すべり症 | 後方除圧術 | 7~10日 |
| 変性後側弯症 | 前方後方除圧固定術 | 14~20日 |
| 胸腰椎圧迫骨折 | BKP(セメント治療) | 3~7日 |
| 椎体置換術 | 14~20日 | |
| 顔面痙攣、三叉神経痛、舌咽神経痛 | MVD(微小血管減圧術) | 7~10日 |
| 慢性硬膜下血腫 | 穿頭術 | 約7日 |
各診療科により受付時間や休診日が異なりますので、正確な時刻は外来診療担当表をご確認ください。
自動再来受付機による受付だけでは、診察の順番は決定しません。
必ず、受診される診療科窓口にて到着確認を行ってください。