緩和ケア病棟
緩和ケア病棟の理念
緩和ケアは、苦痛を伴う悪性腫瘍の患者さんおよびご家族のQOL(生活の質)の向上のために、さまざまな専門職が協力して作ったチームによって行われます。
わたくしたちは、患者さんとご家族が可能な限り人間らしく快適な生活を過ごされることを目標にします。

やわらぎるーむ

デイルーム

家族控え室(こもれび、ひだまり)

4人部屋
緩和ケア病棟とは、がんがもたらす苦痛や、不安を和らげるためのケアを行う場所です。 現在コロナ禍のため病棟見学ができませんが、がんと闘うすべての患者さんに緩和ケアの選択肢をご提供するため、病棟の紹介ビデオを作成しました。
緩和ケア病棟Q&A
緩和ケア病棟は一般病棟とどう違いますか?
緩和ケア病棟は、広く、静かで暖かい環境となるように工夫されています。
医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、臨床心理士、薬剤師、管理栄養士などのさまざまな専門職やボランティアがチームを組んで、患者さんのケアが十分できるよう配慮されています。
緩和ケア病棟では何も治療をしないのですか?
がんに対して手術や、抗がん剤を使う治療は行いませんが、痛み、吐き気、食欲不振、不眠、息苦しさなどの不快な症状に対しては、積極的に対処します。
できるだけ患者さんやご家族のご希望に添うよう、ご相談しながら行います。
入院するためには病名を知っている必要がありますか?
患者さんが病名、病状について真実を知っていることが大切であると私たちは考えています。
患者さんにとって一番大切なのは真実のコミュニケーションです。患者さんが知りたいと望んでおられることは心を込めてお伝えし、みんなで支えていきたいと思います。
外出、外泊、退院はできますか?
症状が和らいだら、外出も外泊もできます。準備を一緒に整え、退院することもできます。
また、病棟での生活もできるだけ患者さんのペースに合わせます。ご家族の面会時間の制限は少なくしています。
入院すれば、家族の付き添いはどうすればよいのですか?
緩和ケア病棟では、患者さんとそのご家族が大切なときをよりよく過ごせることを応援しています。ご家族の疲労、負担などご相談に応じながら一緒に過ごす時間を調整していきたいと考えています。
入院すれば、緩和ケア病棟でずっと過ごせるのですか?
緩和ケア病棟は、現在困っている症状を緩和するところです。主に困っている症状の調整ができれば退院し、再び困った問題が起こればまた入院していただきます。このように、入退院を繰り返しながら利用していただくことを目指しています。
在宅療養中・外泊中に際しては24時間電話での援助も行っています。
入院費はどうなっていますか?
『緩和ケア病棟入院料』という定額制で健康保険が適用されます。一般病棟と同じく、一定額を超えた額は、高額療養費支給制度により、申請に基づき、払い戻しが受けられます。前もって手続を行えば一定額のみのお支払いとなります。また、別に室料差額をいただく部屋もあります。
部屋の種類 | 料金 |
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特別室 | 22,000円(税込) |
個室(トイレ付) | 8,800円(税込) |
4人部屋 | 室料差額なし |
入院に際して
- 苦痛を伴う悪性腫瘍の患者さんを対象としています。
- 患者さんとご家族がともに入院を希望していることが必要です。また、担当医も入院に同意していることが望まれます。
- 入院時に患者さんが自分の病気についてよく知っていることが必要です。
受診を希望される方へ
下記の電話番号へお電話ください
緩和ケア相談室 | |
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TEL | 086-252-2211(代表) 086-252-2796(直通) |
時間 | 平日 10:00~12:00 及び 14:00~16:00 |
ご予約の上ご来院ください
初診受付 | 岡山済生会総合病院1階 総合受付 |
受診場所 | 岡山済生会総合病院10階 10東病棟内 |
時間 | 月~水曜日 午後 |