睫毛内反
睫毛内反とは
睫毛内反とは、さかまつげのことです。
生まれつき、まつげが内側に向いて生えることがあります。そうすると、眼球に当たって痛みやかゆみを引き起こします。
一方、老化によってまぶたが内側を向いてまつげが眼球に当たることもあります。これは、眼瞼内反であり、厳密には睫毛内反と別の病気です。
睫毛内反の症状
睫毛内反では、眼球に当たって痛みやかゆみを引き起こします。
軽症であれば症状が出ないこともあります。また、成長にともなって自然に良くなることもあります。
症状が強い場合、良くなってこない場合は、手術を考慮します。
睫毛内反の手術
- 睫毛内反の手術法は、上まぶたと下まぶたで異なります。
- 睫毛内反の治療を目的とした手術は、病状や治療内容によって健康保険が適用される場合があります。
- 小児の場合は全身麻酔で手術を行うことがあり、その場合は1~2泊の入院となります。10歳以上であれば局所麻酔で行えることが多く、日帰り手術も可能です。
- 手術方法や術後の状態によっては、手術直後から入浴が可能で、特別な安静を必要としない場合もあります。ただし、術後2~3週間程度は腫れが目立つことがあります。こうした術後の経過も踏まえ、手術を受ける時期について医師と相談することが大切です。
下まぶたの場合
当院では、Hotz変法と内眼角形成術を組み合わせることが多いです。
Hotz変法
下まぶたの皮膚を切除し、皮膚と瞼板(まぶたの軟骨)を縫います。そうすると、まつげが引っ張られて外側を向きます。
内眼角形成術
生まれつき目頭に皮膚がかぶさっていることがあり、これを蒙古ひだと呼びます。
蒙古ひだがあるとさかまつげになりやすいため、蒙古ひだを切って縫い直します。
当院では、傷跡が目立ちにくくなるよう工夫した手術方法である、skin redraping法を主に行っています。
睫毛内反手術(Hotz変法・skin redraping法)
下まぶたの皮膚を切除してまつげを外側に向けるHotz変法と、目頭を覆う蒙古ひだを切開して縫い直すskin redraping法を同時に行う手術です。

1.手術前です。蒙古ひだもあります。

2.Hotz変法とskin redraping法を同時に行います。
下まぶたの皮膚と、蒙古ひだを切開します。

3.手術直後です。

4.手術から3ヶ月後です。
まつげが外側を向いています。
- 掲載写真は個別の症例であり、術後の経過や治療結果には個人差があります。
- 術後の腫れ、出血、傷跡、左右差などが生じる場合があります。また、再発して再手術が必要になることもあります。
上まぶたの場合
二重まぶたにする手術(重瞼術)を行うと、まつげが外側を向きます。
重瞼術には切開法と埋没法の2種類があります。
切開法
切開法は、皮膚を切開して皮膚と瞼板を縫い付ける方法です。傷跡は残りますが、二重まぶたのラインに隠れて目立ちにくくなることがあります。ただし、傷跡の残り方には個人差があります。
埋没法
埋没法は、皮膚をほとんど切らずに糸で縫う方法です。切開法と比べてやり直しがしやすい一方で、糸が外れて元に戻ることがあります。
睫毛内反手術(切開重瞼術・Hotz変法・skin redraping法)
上まぶたには、皮膚を切開して二重まぶたを形成し、まつげを外側に向ける切開重瞼術を行います。下まぶたにはHotz変法を行い、さらに目頭を覆う蒙古ひだに対してskin redraping法を行う手術です。

1.手術前です。上下ともさかまつげがあります。蒙古ひだもあります。

2.切開重瞼、Hotz変法、skin redraping法を同時に行いました。

3.手術から2か月後です。まつげが外側を向いています。
- 掲載写真は個別の症例であり、術後の経過や治療結果には個人差があります。
- 術後の腫れ、出血、傷跡、左右差などが生じる場合があります。また、再発して再手術が必要になることもあります。






