早期胃がんの内視鏡的治療
(1)病変の広がりを詳しく確認します

白く隆起しているところが病変です。
(2)マーキング

白く粘膜についている目印がマーキングです。
(3)粘膜全周切開

(4)粘膜下層剥離

穿孔や出血に注意しながら慎重に剥離処置を進めます。
(5)病変の回収

切除標本です。病変は45mmの大きさ、切除標本は50mmの大きさで一括切除されました。
(6)切除面の止血処置

合併症・偶発症
ESDに伴う偶発症としては出血と穿孔があります。しかし、出血や穿孔が仮に起こってもほとんどの場合、引き続きの内視鏡的な処置によって対処は可能です。ただし、内視鏡的に処置できない場合は緊急手術になる可能性もあります。
治療後の経過について
治療当日、および翌日は絶食となります。治療3日目の朝に内視鏡検査を行い、治療によって作られた潰瘍から出血がないことを確認してから食事を開始していただくことになります。


当院でも患者さんが安心してESDを受けていただけるよう、日々研鑽を積んでいきます。