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いざという時では遅い! 災害への備えをしよう!~糖尿病患者さんに必要な避難用品~

みなさんは災害への備えをしていますか? 2018年の7月に西日本を中心に降り続いた大雨(平成30年7月豪雨)は、岡山県内にも大きな被害をもたらしました。台風の大型化や南海トラフ地震の発生も懸念されており、これから先、いつどのような災害に直面するか予測ができません。

いざという時に備え、日頃から災害への準備をしておきましょう。

非常持出袋のイメージ写真

1.非常用持ち出し袋を準備しましょう

備えておきたい防災用品
□ 懐中電灯
□ 携帯ラジオ
□ 軍手、手袋
□ マスク
□ ライター
□ レジャーシート
□ 緊急用ホイッスル
□ 飲料水(3日分)
□ 非常食(3日分)
□ 着替え
□ ウエットティッシュ
□ ビニール袋
□ 筆記用具、メモ
□ 洗面用具、タオル
□ 液体歯みがき
□ トイレットペーパー
□ 非常用簡易トイレ
□ 大人用おむつ、生理用品
□ 消毒液
□ ばんそうこう
□ 現金
糖尿病患者さんの避難に必要なもの

糖尿病患者さんは避難生活中の食事の変化やストレス、運動不足によって血糖値のコントロールが難しくなり、状態が悪化することがあります。
上記の防災品に加え、以下の物品もすぐに持ち出せるように準備しておきましょう。

糖尿病患者さんの避難に必要なもの
□ 飲み薬(1~2週間分)
□ インスリン注射
□ 注射針
□ 消毒綿
□ 血糖測定器
□ 穿刺器具
□ 保険証(コピー)
□ お薬手帳(コピー)
□ 糖尿病連携手帳(コピー)
□ 血糖自己測定ノート(コピー)
□ ブドウ糖やビスケットなど低血糖用食料

  • 飲んでいる薬や使っているインスリン注射薬の種類を伝えられるようにしておくことが、治療継続のために大切です。
  • 食べ物、飲み物、インスリン注射など期限があるものは期限が切れないようにローテーションをしましょう

2.災害発生時の行動をイメージしておきましょう

いざ避難が必要となった場合にあわてないよう、日頃から下記の事項について確認をしておきましょう。

  • 避難場所の確認
  • ハザードマップの確認
  • 避難場所や災害時の行動を家族と話し合っておく
  • 災害用伝言ダイヤル(171)、災害用伝言板の確認

「もしも」の時のために、備えをしておきましょう

ハザードマップを確認する人のイメージ画像

※本記事は広報誌「やわらぎ」(159号:2019年初夏号)に掲載したものをWEB用に再編集したものです。

この記事を書いた人

脇本看護師

脇本 美香(わきもと みか)

所属:岡山済生会外来センター病院/糖尿病センター

資格:糖尿病看護認定看護師

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