栄養バランスよく、適量を食べられていますか?〜脂肪肝の食事のポイント〜
肝臓病の食事は、毎日きちんと栄養を摂ることがポイントです。
最近はいつでもどこでも食べられるようになり、食べ過ぎによる弊害(脂肪肝)が見られるようになっています。
季節の食材を取り入れ、おいしく賢く食べましょう。
脂肪肝とは
脂肪肝とは、食べ過ぎや運動不足のために余った糖質や脂質が中性脂肪に変わり、肝臓に過剰にたまった状態です。
見た目がスリムな人にも見られ、体重が2〜3㎏増えただけでも肝臓に脂肪がたまる可能性があります。
脂肪肝を放置すると、徐々に悪化して肝硬変に進行したり、肝臓がんを発症する人もいます。
脂肪肝の原因として、MASLD(マッスルド:代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)が指摘されており、糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満の人が増加していると報告されています。
そうならないためには、適切な食事や運動など、日々の生活習慣を整えることが大切です。

脂肪肝の食事のポイントは?
1回の食事の基本は、以下の通りです。
- 主食:1品
- 主菜:1品(魚、肉、卵、大豆製品など)
- 副菜:2品(野菜、きのこ、海藻類)

1日に必要なそれぞれの摂取量は、手ばかりで把握できます。
以下の写真を参考にして、3食ともそろえて食べるようにしましょう。
料理教室で体験してみませんか?
当院では1997 年から肝臓病教室を開始し、1999 年からは食事療法の実践編として料理教室を行っています。
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、調理師など多職種が参加し、全員がエプロン姿で参加者と一緒に調理し、料理を食べながら食材の組み合わせ方や量、味付けなどを確認し、食事療法につなげています。
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料理動画を公開しています!
当院の公式YouTubeチャンネルでは管理栄養士や調理師など、当院の栄養科スタッフがおすすめする「肝臓にやさしい料理」のレシピを公開しています。
ご自宅にある材料や旬の食材を使って、手間なく簡単につくれるメニューになっていますので、ぜひ試してみてください。
この記事を書いた人
大原 秋子(おおはら あきこ)
所属
職種
管理栄養士

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