病院のご案内(岡山済生会総合病院)
済生会は明治44年、明治天皇の御心に沿って創立されて以来、弱者救済の目的で、恩賜財団、社会福祉法人として成長し、現在に至っています。
岡山県済生会は昭和6年に創立し、昭和13年に岡山診療所が開設、昭和23年に病院となり、昭和32年に岡山済生会総合病院へと名称変更いたしました。
病院の他に昭和22年 県庁出張所(現・岡山済生会県庁内診療所)を開設、昭和33年 高等看護学院(現/岡山済生会看護専門学校)を設立 、 昭和37年 瀬戸内海巡回診療船連絡事務所設置、 昭和47年 岡山済生会「憩いの丘」開設、 平成10年 岡山済生会ライフケアセンターを開設してまいりました。そして、平成18年 済生会吉備病院を開設いたしました。
岡山済生会総合病院は、医療・保健・福祉の充実、発展のために地域医療に貢献しており、岡山県の中核病院の一つです。当院は以前から老人福祉施設を持ち、またへき地での診療や検診、巡回診療船による離島検診などを行い、現在では岡山県へき地医療支援機構を担当しております。
また、岡山済生会総合病院は急性期病院としてとくに救急医療や緩和ケアを含むがん診療にも力を注いでおり、平成14年12月に岡山県で初めて地域がん診療連携拠点病院に指定されています。このように当院の診療における運営方針は、救急医療、がん診療、センター医療およびへき地医療の4本柱です。
理念・基本方針
理念
あらゆる人々に手をさしのべ寄り添う済生の心で 信頼される医療を提供します
基本方針
- 信頼される医療の提供
患者本位の安心・安全な質の高い医療を提供します - 公的拠点病院の役割
救急・急性期医療、専門医療、がん医療、へき地医療、災害医療など地域の公的拠点病院として活動します - 住民ニーズへの対応
多様な住民ニーズに応え、医療・保健・福祉の連携を図ります - 人材育成の推進
広く人材育成を推進し、働きがいのある職場作りを目指します - 済生事業の実践
無料低額診療、生活困窮者支援など社会貢献事業につとめます - 国際協力の推進
国際的視野に立って人事交流と国際協力を進めます - 健全経営の維持
上記6項目を実現し継続するため健全経営につとめます
患者さんの権利
当院では、個人の尊厳を保持し、次に掲げる患者さんの権利を尊重します
- 良質で安全な医療を公平に受けることができます
- 十分な説明と情報提供を受けることができます
- 自らの意思で治療法を選択することができます
- 診療内容について、他の医療者の意見(セカンドオピニオン)を求めることができます
- 個人情報やプライバシーは常に保護・尊重されます
- 自分の診療情報の開示を求めることができます
患者さんの責務
患者さんには、良質で安全な医療を受けていただくために、次のことをお願いします
- 患者さん自身の健康に関する情報をできるだけ詳細に教えてください
- 十分理解できるまで質問し、納得して医療を受けてください
- 診療のさまたげとなるような行為はしないでください
- 快適な療養環境の維持にご協力ください
- 感染予防対策に対する院内の取り組みにご協力ください
- 治療期間終了後の退院や他の病院への転院にご協力ください
- 研修医、医学生、看護学生などの教育・研修にご理解、ご協力ください
- 医療費は指定された期日内にお支払いください
院長からご挨拶
岡山済生会総合病院は急性期医療を担う地域中核病院として、「救急医療」と「入院医療」に積極的に取り組んでいます。救急医療は、CTやIVRセンターなどの設備の充実とICU(10床)およびHCU(16床)の入院施設を整備し、関連する複数の診療科や多職種など病院の総力を挙げて取り組むようにしています。
専門医療については、地域がん診療連携拠点病院として先進的ながん治療を積極的に推進しており、ロボット支援手術や最新のがん化学療法も行っています。緩和ケア病棟(25床)ではがん患者さんやご家族のQOL(Quality of Life)の向上に努めています。さらに、「内視鏡センター」「肝臓病センター」「呼吸器病センター」「腎臓病・糖尿病総合医療センター」「IVRセンター」「リウマチ・膠原病センター」など、センター医療を中心に質の高い専門医療を実施しています。また、災害拠点病院、岡山県へき地医療拠点病院としても活躍しています。
一方、岡山済生会外来センター病院では、外来診療に加え地域包括ケア病棟(80床)を整備し、自宅復帰に向けた回復のためのゆとりある医療環境を用意しています。西隣にある駐車場の建物の8階・9階に予防医学健診センターを整備し、窓からの眺望を楽しみながら、岡山県下では初の男女別エリアでの健診を受けていただけるようにしています。また、岡山済生会総合病院に隣接する岡山済生会ライフケアセンターでは、福祉・介護施設の整備により、高齢者が安心して暮らせる地域包括ケアシステムを提供しています。
このように、岡山済生会では急性期医療にとどまらず、予防医学から介護まで切れ目のない保健・医療・福祉の連携を深め、高齢社会の中で地域の皆様が安心して生活できるシステムを推進してまいります。
岡山済生会総合病院 院長 塩出 純二
チーム医療の取り組み
当院では、さまざまな医療専門資格を有する職員がチームを作り、個々の技能を活かしながら、チームワークで総合的に患者さんの診療にあたる「チーム医療」に力を入れています。院内では、「病棟医療チーム」と「専門医療チーム」の2種類のチームが活動しています。
病棟医療チーム
入院した患者さんは、病気やけがだけでなく、薬・栄養・介護・入院費・心の問題など、たくさんの心配事を抱えています。病棟医療チームでは、病棟ごとにチームを組んだ医療専門職らが、患者さんの抱える問題を多方面からとらえ、チーム内で効率的に情報を共有し、それぞれの問題に専門家が即時にサポートできる体制を整えています。

専門医療チーム
医療は日々進歩しています。専門医療チームでは、各分野の専門家が、より高度な医療を患者さんへ提供するために、院内全体の回診や職員への教育活動などを行っています。当院には、下記の専門医療チームが編成されています。