診療科・部門

令和4年度 新人看護職員研修

HPなでしこ

令和4年となり、新人看護職員研修は13年目となります。研修には、主任看護師、臨床指導者、中堅看護師、認定看護師、専門看護師そして病院の職員全員で関わります。入職された皆さんを看護師として、仲間として、大事に大切に育てていきたいと思います。

当院の看護師さんは「やさしい」とよく聞きます。看護部理念にも、「思いやり」の言葉が謳われています。新人看護職員研修では、看護技術だけでなく、「思いやり」の風土も伝えています。

 

4月の新人看護職員研修(教育委員会・主任会主催)

4月4・5・6日 看護部オリエンテーション
4月5・6日 安全で安楽なトランスファ―テクニックを学ぶ
4月7日 技術演習(主任会主催)
4月26日 医療者が知っておくべき電気設備の基礎知識
  • 「看護部オリエンテーション」では、看護部の理念から始まり、患者サポートセンター、中央材料室、検査科、画像診断科、栄養科など関わりの深い各部門の方にお願いして、多岐にわたり病院の概要についてオリエンテーションを行いました。「済生会の看護師としてのあり方や、考え方がよく分かった」「決まりや仕組みについてよくわかった」「資料スライドが見やすかった」「これから行う業務内容を知ることができてよかった」などの感想が聞かれました。患者さんのためにチームの一員として協働するには、基本的なルールを守ることが大切だとわかってもらえたのではないかと思います。また、内容が具体的だったことも好評でした。
    グラフ:研修の理解度

5月の新人看護職員研修(教育委員会主催)

5月6日 4月の評価と5・6月の目標設定 悩み語ろう会
血流感染・尿路感染予防 水飲みテストの方法
5月12日 看護診断 重症度、医療・看護必要度 クリニカルパスについて
輸血療法について
5月13日 医療用ポンプの正しい使い方(輸液ポンプ)
6Rについて
5月20日 転倒転落防止 薬の知識(内服薬・注射薬)
  • 「4月の評価と5・6月の目標設定」「悩み語ろう会」を行いました。就職してちょうどひと月ほど経ち、心身ともに疲れが出てくる時期です。他病棟で勤務する同期の仲間と話し合う時間は貴重な時間となったようです。悩んでいるのは自分だけではないんだ、と共感し、次への活力になっています。
  • 「血流感染予防・尿路感染予防」研修は人形モデルを使用したり、お互いに血管確保のモデルになったりして実践的に学びます。学生時代には実践することのない技術ですが、臨床の場面では日常的に行われています。感染予防について学びながら技術演習もでき、好評でした。「感染を起こさないために清潔操作の大切さが改めてわかった」「手を洗っているつもりでも汚れが残っていたため、しっかりと洗おうと思った」といった感想がありました。
  • 「看護診断」では、「同じ事例でもグループによって違う診断が上がっていたので、さまざまな考えがあるとわかった」「根拠を大切にして看護診断を立てたいと思った」などの意見が聞かれました。
  • 「重症度、医療・看護必要度」では、「動画の事例を観て実際に評価できたのがよかった」「必要度とは何か、何故みんなで確認しなければならないかが理解できた」などの意見がありました。
  • 「クリニカルパス」については、今年度から取り入れました。パス適応率も上がってきており、カルテの見方や入力など実践に即した研修は好評でした。
  • 「輸血療法」は、「実践によって理解が深まった」「実践する時はさまざまな注意点を意識して行いたい」などの意見がありました。
  • 「医療用ポンプの正しい使い方」のハンズオン研修は毎年好評です。「アラームなどの異常時の対処法まで実際に練習できてとても勉強になった」「各グループに一人ずつ講師がいたのでわかりやすく学べました」など、臨床ですぐ役立つとの意見が多く聞かれました。
  • 「転倒転落防止対策」研修は、「どんなに自立した人でも転倒の危険は潜んでいる」「転倒転落は誰にでもありうることなので、環境整備からきちんとやっていこうと思った」などの意見が聞かれました。
  • 「薬の基礎知識」は、臨床工学士や薬剤師も一緒に研修に参加しました。「似ている名前の薬や、配合変化を起こす薬剤の留意点が改めてわかった」「薬の見方、処方箋の見方が難しかったので、今回学べてよかった」などわかりやすい講義であったと好評でした。

6月の新人看護職員研修(教育委員会・主任会主催)

6月10日 夜勤導入研修 医療用ポンプの正しい使い方(シリンジポンプ)
6月20日 肝炎ウィルス検査について
インスリン療法について
  • 「夜勤導入研修」は、主任会主催の研修です。シミュレーションラボ室を使ってロールプレイングを交えながら行います。実際の勤務ではすでに夜勤も経験していますが、経験した上での演習はイメージしやすく理解が深まり、毎年高評価です。
    実習風景の写真
  • 「医療用ポンプの正しい使い方(シリンジポンプ)」では「なかなか触れる機会がないので実際に操作することができてよかった」「サイフォニング現象を防いでいきたい」「丁寧に教えてもらったけれど使わなかったら忘れてしまうので復習したい」といった意見が聞かれました。
  • 「インスリン療法」研修では、「インスリン注射をする機会が多いのでとてもためになりました」「インスリンの種類が思ったより多くてびっくりした」「単位数を間違えないようダブルチェックを徹底したい」などの意見が聞かれました。
  • 「肝炎ウィルス検査」については今年度初めて研修に組み込みました。

7月の新人看護職員研修

7月5日 悩み語ろう会  3か月後の評価
  • 7月は「悩み語ろう会」を開催しました。就職後3か月が経過し、職場環境に慣れてくる反面、他者との差に悩んだり自己嫌悪に陥ったりする時期です。心身ともに疲れが蓄積してくる時期でもあり、ストレス度が高くなっている人もいます。部署を離れて同期で集まる機会は気持ちをリセットさせ、また頑張ろうという意欲につながったのではないかと思います。

8月の新人看護職員研修

8月12日 フィジカルアセスメント
8月24日 薬物療法を生かした糖尿病看護
退院支援について
  • 「フィジカルアセスメント」は、認定看護師による講義です。「改めてフィジカルアセスメントの大切さがわかった。活用し、さらに学びを深めていきたい」「医師への報告例やアセスメント方法がわかりやすく、今後患者の状態をどう捉えてどう伝えるか参考になった」などよく理解できたという意見が多かったです。

  • 「退院支援について」では、「老々介護などが問題となることが多い中で、退院支援はとても重要だと思った」「グループワークで視野を広げることができたので今後に活かしたい」「入院前からすでに退院後のことを見据えて関わっていくことが重要だと感じた」という意見が聞かれました。

就職して5か月。少しずつ経験を重ねながら研修でも学びを深めていっています。そういった中で、患者さんや家族のためにどうしたらよいか考えて関わらなければいけないという意見が聞かれるようになりました。

9月の新人看護職員研修

9月1日 がん疼痛看護(麻薬含む)看取りのケアの実際
6ヶ月の振り返りと評価
急変時に対応できる基礎知識(講義)
9月2日 急変時に対応できる基礎知識(演習)
9月6日 KYT研修
9月28日 皮膚・排泄ケア
ME機器を正しく使う(メラサキューム)
口腔ケア・経管栄養
倫理的観点(胃瘻・CVの是非から考える)

9月の研修は実践に即した内容や、倫理的な観点など多岐にわたる内容で実りの多い月となったと思います。

  • 「がん疼痛看護(麻薬含む)」「看取りのケアの実際」研修では、「看取りの機会がまだないので、今後の勉強になりました」「麻薬を使用している患者さんの思いについて傾聴することが大切だと思った」「患者さんの気持ちに寄り添って対応していきたい」といった意見が聞かれました。就職して半年、まだまだ患者さんの逝去の場面に立ち会った経験のある人は少ない中、貴重な研修となったようです。

  • 「急変時に対応できる基礎知識」研修は、講義と演習を2日に分けて行いました。
    4月に入職してからの5か月間で、患者さんの急変の場面に遭遇した経験のある人は59人中64%でした。知識や技術、経験がまだまだ未熟な中での講義と演習は満足度の高い研修だったようです。「さまざまな事例を通して急変時の対応を学ぶことができました」「次に急変が起きた時には自分から〇〇します、と言えるよう復習したいと思います」などの意見がありました。

    グラフ:9月の講義についての満足度
    グラフ:9月の実技・演習についての満足度

  • 「皮膚・排泄ケア」では、演習を交えての講義は理解しやすく、「皮膚の構造や治癒過程は活かせると思った」「実践することで理解が深まった。悪い例もみることができてよかった」などテープの選択や褥瘡処置など臨床にすぐ活かせる内容が好評でした。

  • 「ME機器を正しく使う(メラサキューム)」では、「あまり見る機会がない」人と「病棟でよく使用するので学ぶ機会があってよかった」という人のどちらにも「わかりやすい」研修だという意見が大半でした。

  • 「口腔ケア・経管栄養」研修では、「改めて口腔ケアの必要性や方法を学ぶことができました。誤嚥性肺炎の病名で入院される方が多いので臨床で活かしていきたいです」「口腔ケアの重要性を学べたので明日から取り入れていきたいです」などの意見がありました。普段何気なく行っているケアの重要性が再認識できたのではないでしょうか。

  • 「倫理的観点」は、「延命の是非や倫理的問題、経口摂取ができない人の看護について改めて考える機会になった」「難しいけれど丁寧に関わって決定していくべきだと思った」など、普段考えるタイミングがないので改めて考えることができたという感想が多くありました。

10月の新人看護職員研修

10月14日 がん化学療法の基礎知識
  • 「がん化学療法の基礎知識」では、「今日の研修を活かしていきたい。ケモの種類によって副作用など異なるため、いろいろ知りたいと興味が出てきた」「がんという病気だけでなく、治療をしながらの生活についても考えながら看護をすることが大切だと学びました」といった感想がありました。

11月の新人看護職員研修

11月  2日間 ローテーション研修
11月24日 認知症ケア
透析患者の看護

11月のローテーション研修では、研修先を所属長と相談しながら研修生が決めます。約8割が希望どおりの部署での研修となりました。研修は内視鏡センターや救急センター、ICU、手術室などの特殊な部署にも行くことができます。 「未経験の技術項目を中心にさまざまな技術を実践することができた」「病棟では学ぶことのできない検査や看護について知ることができた」といった意見が聞かれました。得られるものが多い2日間であったようです。

  • 「認知症ケア」では、「認知症のある患者さんが感じていることや考えていることが理解できた。今日学んだことを活かして患者さんに関わっていこうと思った」「認知症の人の立場になって考えることで、相手に合ったコミュニケーションが取れ、ケアにつながると思いました」といった意見が聞かれました。ロールプレイングやグループワークがあり、高齢患者さんへの対応についてより理解が深まった研修でした。
  • 「透析患者の看護」では、「腎代替療法の種類やそれぞれの仕組みについて学ぶことができてよかった」「非常に勉強になりました。基礎的なことから知らないことまで、今回の資料を見直してしっかり勉強します」などの感想が聞かれました。当院は血液透析だけでなく、腹膜透析にも力を入れています。今回の研修は臨床現場で必ず役に立つことでしょう。