医療技術員

臨床検査技師

堀田 真美

2015年新卒採用

患者さんをお待たせしないよう、
迅速かつ正確なデータをお返しします

CHAPTER 01

患者さんの治療のために
正確なデータを
素早く医師へ提示する

臨床検査技師が行う検査業務は一般的な尿や血液などを調べる検体検査、病気を見つけ診断する病理組織検査、細菌などを調べる微生物検査、心電図や超音波などの生理機能検査等、多岐にわたります。現在、私は生化学や免疫血清検査の担当部署に所属し、採血室で患者さんの採血を行ったり、肝機能や腎機能、自己免疫機能などのさまざまな検査を行っています。
生化学検査・免疫血清検査では1日におよそ500~700検体を取り扱いますが、患者さんをお待たせしないよう、できるだけ迅速かつ正確な検査結果を医師にお返しすることが大切です。そのために全体の手順を考えてスケジュールを組み、優先順位をつけて作業に取り掛かることを日々心がけています。

毎日の業務には通常の検査に加え、データの正確性を保つための精度管理(検査機器の値が正しい結果を示しているか確認する作業)や検査機器のメンテナンスもあります。加えて緊急検査のオーダーが入ることが多々あり、やるべき仕事は非常に多いです。それらをこなしながら、素早く間違いのないデータの提出を求められる毎日は緊張感がありますが、同時にやりがいにもなっています。

CHAPTER 02

担当業務はシフト制
ルーティンワークではなく
変化のある毎日

当院の臨床検査技師は看護師と医師に次いで人数が多く、診療を行う上でも大切な職種です。しかしながら看護師や医師に比べれば患者さんの目にとまることの少ない職種でもあります。それでも私の場合は採血業務で患者さんと接する機会があり、患者さんから「痛くなかったよ、ありがとう」「いつもは時間がかかるのに、今日はすんなり採れたわ」などと声をかけていただけると、やはり嬉しさを感じます。

他施設では扱う検査機器や検査ごとに担当が決まっている場合がありますが、当院ではシフト制を取っています。そのため、一人の臨床検査技師がさまざまな業務を担当します。当院には総合病院と外来センター病院の2病院がありますが、その両方を行き来し、午前と午後で異なる検査を担当することもあります。これによりスタッフ全体としてのスキルアップが図れ、また誰か一人に負担がかかることがない体制が取られています。また岡山済生会の事業として県北地域などへ健診車で赴くことがありますが、その際には臨床検査技師も同行し、採血や心電図検査を行います。毎日がルーティン化することなく、働く場所や業務内容に変化があることは刺激になりますし、患者さんや地域の皆様とお話をすることでモチベーションも上がります。

CHAPTER 03

検査室としてISO15189を取得
品質と能力が認められた環境で
安心して成長できる

私の所属する生化学・免疫検査の部署は明るくて親しみやすい人が多く、和気あいあいとした雰囲気です。
臨床検査技師は就職の間口が狭い職種といわれています。私自身も就職先を探す際には西日本地域全体に範囲を広げて探していました。当院の募集をみつけ、右も左もわからない岡山にひとりで見学に来たのですが、とても緊張をしている私に先輩方が気さくに話しかけてくださり、雰囲気のよい病院だなと思って応募をしたことを覚えています。県外出身なので、岡山駅から近く交通の便が良いということも決め手になりました。

実際に就職をしてからも先輩たちは優しく、困ったことがあればすぐに聞くことができます。相談にのってもらったり適格なアドバイスを受けたりと、安心できる環境で育てられていると感じています。他の部署の検査スタッフとも当直や健診業務で一緒になることもあり、そのような機会に話をすることも多いです。

新人の頃は先輩についてもらい、業務を覚えます。2年目の途中くらいから当直に入る練習をはじめ、3年目からは一人で当直業務を行います。
検査業務には細かいフローチャートが定めらており、基本的にその項目に従って業務を行います。もしチャートから逸脱するようなことや検査機器のトラブルなどの予期せぬことが起これば、すぐに先輩に相談をしています。当院の中央検査科にはさまざまな専門資格を持つ先輩が多く、教育をしてもらうには非常に心強い環境だと感じています。

当院の中央検査科は2021年にISO15189の認定を取得しました。これは臨床検査室の品質と能力が国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)の国際基準に合致していることを認定するものです。検体の保管期限なども厳しく管理がされているので信頼性の高い検査結果が得られ、患者さんの治療に役立てられています。書類のファイル管理も徹底されているので、マニュアルなどもどこを見たらよいかすぐにわかるようになっています。

CHAPTER 04

臨床検査技師も
チーム医療に不可欠な一員

私は昨年の秋にNST(栄養サポートチーム)専門療法士認定資格を取得しました。資格試験を受けるにあたり、講義や実地研修などがありましたが、職場のバックアップ体制もあり無事に合格することができました。他の職種のスタッフも一緒に受けたのですが、「お互いにがんばろう」と声を掛け合い、モチベーションを維持することができました。

現在、医師や看護師、管理栄養士など多職種による栄養サポートチームの一員としてカンファレンスに参加し、検査の専門家としての立場から患者さんの栄養評価の指標となる検査データの提供や管理を行っています。また、院内の糖尿病教室で患者さんに対して検査方法の説明を行うなど、さまざまな場面で多職種と連携をはかりながらチーム医療に参画しています。

CHAPTER 05

子育てに対する理解があり
長く働き続けられる職場

私は1年前に育休からフルタイムで復帰をしましたが、中央検査科には子育て中のスタッフが多く時短勤務の人もいます。ありがたいことに子どもの急な発熱時なども嫌な顔をせず、「早く迎えに行ってあげて!」と声をかけてもらうこともあり、子育てに対しても理解のある職場だと感じています。私も決まった時間までに仕事を終わらせる必要があるので、子どもを持つ前と比べてタイムマネジメント力が上がった気がしています。

当院の中央検査科はあたたかい雰囲気だけでなく、教育システムもしっかりしてメリハリがあります。科内の教育委員を中心に、誰にどのような内容の教育をするか、どの段階で学会発表や当直練習をするかなどがしっかり考えられており、意欲的に成長をすることができます。

中央検査科の仕事は内容や部署によって時間の流れ方や雰囲気も違うので、当院への就職を考えている方には、一度は見学に来て雰囲気を味わっていただければと思います。

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