岡山済生会総合病院

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病院紹介


DPCデータによる病院指標(平成28年度)

当院の特徴や急性期医療の現状を理解していただくことを目的として、DPCデータを利用した全国統一の定義と形式に基づいた指標を公開いたします。指標の分析・解説をとおして当院の医療を振り返り、医療の質向上に取り組んでまいります。

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC(診断群分類別包括制度)とは

入院患者さんの病名と治療内容によって、国で定めた1日あたりの定額の点数から入院医療費を計算する制度です。

集計対象

平成28年4月1日から平成29年3月31日までに当院を退院され、一般病棟に1回以上入院された方
医療保険だけを使用した診療(自賠責保険や労災保険、自費等は除外)をおこなった方
入院後24時間以内の死亡、生後1週間以内に死亡した新生児、臓器移植は集計対象外とする

共通項目の定義

在院日:初回入院年月日から最終退院年月日までの延べ日数
患者数:一連の入院を1患者としてカウント 10未満の場合は-(ハイフン)で表示
年 齢:初回入院開始日時点の満年齢
転院率:他の病院・診療所へ転院した患者数/全退院数から算出

個別項目の定義

1)年齢階級別退院患者数
・年齢階級別(10歳刻み)の患者数
・年齢階級は90歳以上を1つの階級として設定

2)診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
・各診療科別に患者数の多いDPC14桁分類についてDPCコード、名称、患者数、自院の平均在院日数、全国の平均在院日数、転院率、平均年齢、患者用パスを示す
・転科した場合は、最も医療資源を投入した傷病の担当医が所属する診療科で集計

3)初発の5大癌のUICC病期分類別ならびに再発患者数
・初発患者はUICCのTNMから示される病期分類による延患者数を集計
・再発患者(再発部位によらない)は期間内の延患者数を集計
・Stage「0」は集計対象外
・Stage判定にはUICC病期分類第7版を使用

4)成人市中肺炎の重症度別患者数等
・成人の市中肺炎(入院後発症した肺炎を除く)が対象
・入院契機病名および最も医療資源を投入した傷病名が肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎に限定
・重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を示す。
・重症度分類は、A-DROPスコアを用いる。
・重症度分類の各因子が1つでも不明な場合は「不明」に分類する

A-DROPスコアとは
日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに掲載されている肺炎重症度分類

Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
Dehydration(脱水) BUN21mg/dL以上または脱水あり
Respiration SpO2≦90% (PaO2 60Torr以下)
Orientation(意識障害) 意識障害あり
Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下

※5点満点で、1項目該当すれば重症度1、2項目該当すれば重症度2となる

5)脳梗塞のICD10別患者数
・脳梗塞のICD10別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示す
・最も医療資源を投入した傷病のICD10コード(G45$、G46$、I63$、I65$、I66$、I675、I679)別に集計
・発症日から「3日以内」「その他」に分けて集計 
 ICD10とは…異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの分析、比較などを行うため、世界保健機関(WHO)が作成した分類で、病名や病態に対してアルファベットと数字からなるコード(=ICD10コード)が割り当てられている

6) 診療科別主要手術別患者数等(診療科別症例数上位3位まで)
・診療科別に手術件数の多い3術式について、患者数、術前回数、術後日数、転院率、平均年齢、患者用パスを示す
・入院中に行った手術の中で主たる手術のみをカウン卜
・輸血関連(K920$)、創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術、徒手整復術、軽微な手術、およびすべての加算は除外
・術前日数は入院日から主たる手術の手術前日までの日数
・術後日数は主たる手術の手術翌日から退院日までの日数

7)その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
・最も医療資源を投入した傷病名が播種性血管内凝固、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症の症例数を入院契機病名の「同一」「異なる」にわけて集計
・発生率は、症例数/全退院患者数で算出
  

1.年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 700 370 397 455 767 1123 2644 3121 2378 593

全退院患者の平均年齢は、62.9歳で、70歳以上が約5割、60歳以上が7割を占めています。高齢者が占める割合が高いのは、当院の特徴ですが、H28年度は、10~40代の患者が増加しており、昨年度より平均年齢は1.2歳若くなっています。

 


2.診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
■呼吸器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎の治療 213 20.86 21.25 22.07% 86.19 誤嚥性肺炎
040040xx99040x 肺悪性腫瘍の化学療法 100 8.74 12.35 1.00% 72.44
0400801299×000 肺炎の治療 軽症(15歳以上65歳未満) 57 7.49 8.31 36.67 細菌性肺炎
0400801499×001 肺炎の治療 中等症 A-DROPスコア1(75歳以上) 53 11.75 13.60 5.66% 83.06 細菌性肺炎
0400801499×002 肺炎の治療 中等症 A-DROPスコア2(75歳以上) 46 13.96 15.29 2.17% 84.35

呼吸器内科で最も多い症例は、肺炎です。人口の高齢化を反映して、特に誤嚥性肺炎が多くなっています。可能な限り原因菌を同定し、それに応じて抗生剤を選択し、治療を行っています。誤嚥性肺炎は、平均年齢が86歳と高齢です。早期に嚥下リハビリや歩行リハビリなどを開始し、寝たきりにならないようにすることで、入院期間も年々短くなってきています。 肺がんも入院症例が多い疾患です。診断、抗がん剤治療、放射線治療をエビデンスに基づき、チーム医療で行っています。

 

■循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全の治療 75 21.67 17.95 18.67% 82.81
050070xx99000x 頻脈性不整脈の治療 27 8.81 7.82 14.81% 76.74
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患の心臓カテーテル検査 20 3.85 3.06 70.65 心臓カテーテル・下肢動脈造影検査 当日入院 上肢穿刺
心臓カテーテル・下肢動脈造影検査 前日入院 上肢穿刺
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患の経皮的冠動脈形成術等 19 6.47 4.71 76.05 冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:上肢穿刺
動脈形成術・ステント留置術 前日入院:上肢穿刺
050130xx99020x 心不全の治療、放射線を用いた心機能検査あり 16 29.44 25.02 18.75% 79.19

対象疾患のうち、最も多いのは各種循環器疾患が原因の心不全です。平均年齢80歳以上と昨今の高齢化社会を反映しており、約19%の患者さんは転院、大半の方は約3週間の入院治療の後、投薬の調整、心臓リハビリテーションを経て自宅療養となります。次に多いのは狭心症、心筋梗塞などの冠動脈疾患で、冠動脈カテーテル検査やステント留置術を受けられます。検査入院は約3日間、治療の場合は4-6日の入院となります。次に多いのは頻脈性不整脈主に心房細動の方で抗凝固療法と脈拍の調整後、9日程で退院、外来治療となります。約15%の症例で適応があれば電気的焼灼術の目的で不整脈専門施設へ紹介しています。

 

■消化器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管結石、胆管炎の内視鏡的ドレナージ 145 10.10 11.06 0.69% 72.77 内視鏡的逆行性膵胆管造影 膵炎リスクあり
内視鏡的逆行性膵胆管造影 膵炎リスクなし
060050xx97x0xx 肝臓悪性腫瘍の血管塞栓術 128 8.80 11.74 75.26 肝動脈塞栓術_前日入院
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない腸憩室炎等の治療 80 8.16 7.89 1.25% 58.45
060020xx04x0xx 胃悪性腫瘍の内視鏡的切除 74 6.88 9.02 72.78 内視鏡的胃粘膜下層剥離術_当日入院
060050xx0300xx 肝臓悪性腫瘍のラジオ波焼灼療法 66 5.79 8.70 1.52% 75.64 経皮的ラジオ波焼灼術:肝

入院患者さんを、病名、治療方法によって、DPCという分類を用いて細かく分けた場合、消化器内科で症例数が最も多い分類は「胆管結石や胆管炎に対して、胆管内に、内視鏡で管を入れて、胆汁の通りをよくする」です。良性のものが多いですが、そのポリープの一部が悪性の場合がありますので、切除しています。
2番は「肝臓の腫瘍に対して、動脈に入れたカテーテルという管から薬などを注入する」です。放射線科と連携して治療にあたっています。
3番は「大腸憩室炎を点滴、抗生物質で治療する」、4番は「早期胃がんを、内視鏡で剥ぎ取って治療する」、5番は「手術をしないで、超音波で見ながら、肝臓に電極針を刺して肝臓がんを焼く」です。

 

■リウマチ科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x8xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患のリツキシマブ治療 33 8.70 19.09 63.24
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患の治療 31 19.29 17.77 12.90% 59.65
070470xx99x0xx 関節リウマチの治療 14.52 25.16
070470xx99x2xx 関節リウマチのリハビリ治療 25.16 25.16
070510xx99xxxx 痛風・関節障害の治療 12.41

2016年度のリウマチ科の入院は271例でした。そのうち最も多いのは全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患のリツキシマブ治療群で、ANCA関連血管炎に対するリツキシマブ投与の入院が33名で、平均在院日数が8.7日、平均年齢は63.2歳でした。 また、症例数が2番目に多いのは全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患の診断群で、31例(初発例18名、再燃例13名)で、平均在院日数が19.3日で、平均年齢は59.7歳でした。自己免疫性疾患の内訳としてはANCA関連血管炎6例、多発性筋炎/皮膚筋炎5例、全身性エリテマトーデス4例、リウマチ性多発筋痛症4例、シェーグレン症候群2例、ベーチェット病2例、反応性関節炎2例、大動脈炎症候群1例、全身性強皮症1例、混合性結合組織病1例、他2例でした。 3番目、4番目に多いのは、関節リウマチの治療およびリハビリ治療群でした。

 

■糖尿病内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 2型糖尿病のインシュリン治療 末梢循環不全なし 認知症等なし(85歳未満) 64 12.66 14.61 60.22 糖尿病教育入院:2週間
糖尿病教育入院:2週間 月曜入院
100070xx99x110 2型糖尿病のインシュリン治療 末梢循環不全なし 認知症等あり(85歳未満) 26 12.69 16.31 65.50 糖尿病教育入院:2週間
糖尿病教育入院:2週間 月曜入院
100070xx99x000 2型糖尿病の治療 末梢循環不全なし 21 11.24 11.48 55.95 糖尿病教育入院:1週間
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシスの治療 20 11.75 13.78 50.95
100071xx99x100 2型糖尿病のインシュリン治療 末梢循環不全あり 認知症等なし(85歳未満) 14 12.64 14.91 67.71 糖尿病教育入院:2週間
糖尿病教育入院:2週間 月曜入院

糖尿病内科では血糖コントロールのための入院が大半を占めています。2016年の入院においては「2型糖尿病の血糖コントロール」が上位1~3位と5位に位置しており、合計で125例となっています。血糖コントロールを目的とした入院においては、1週間ないし2週間のパスを用いた治療と教育を行っており、入院中は食事・運動・薬物療法とともに、月曜日から金曜日まで毎日糖尿病教室に参加して頂き、血糖コントロールのための療養方法、自己管理手法を学んで頂いています。血糖コントロール入院の約6割はかかりつけ医からの紹介入院でした。上位4位に位置しているのは糖尿病の急性合併症の一つである、「糖尿病性ケトアシドーシスの治療」でした。糖尿病性ケトアシドーシスは、インスリン作用の極端な不足により血中にケトン体が蓄積し、体が酸性に傾いた状態の事ですが、糖尿病の重篤な合併症の一つであり、1型糖尿病の発症時にも認めることがあります。

 


■腎臓内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路感染症の治療 91 15.40 12.43 6.59% 73.47
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全の治療 45 14.51 12.84 6.67% 74.38
110290xx99x00x 急性腎不全の治療 39 17.95 14.60 35.90% 74.00
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全のシャント造設 28 8.25 8.87 3.57% 67.75
180040xx99x0xx シャント閉塞等の治療 27 14.41 10.01 71.78

腎臓内科で最も多い症例は、腎・尿路感染症で、急性腎盂腎炎・膀胱炎等が含まれます。高齢化に伴い、この領域の患者数は非常に多くなっており、パスを導入することにより、治療の標準化と円滑な退院に努めています。
症例数が2番目に多いのは、慢性腎不全に対する入院です。保存期の教育入院や急性増悪時への対応が含まれます。特に教育入院では、心血管系を含む全身精査・薬剤調整・栄養指導・疾患教育とともに、将来の透析や移植など腎代替療法へのお話を、ご家族も含めて十分な時間をかけて行っています。
3番目は急性腎不全に対する入院であり、高齢者に多い脱水による腎前性腎不全の他、薬剤性腎障害に加え、尿管結石などによる腎後性腎不全についても泌尿器科と連携を取りながら、加療を行っています。

 

■内分泌内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100393xx99xxxx 低ナトリウム血症等の治療 26 15.81 10.17 7.69% 80.50
100380xxxxxxxx 脱水症の治療 17 8.47 9.33 5.88% 77.65
100391xxxxxxxx 低カリウム血症の治療 10 17.50 13.05 75.80
100210xxxxxxxx 低血糖症の治療 6.96
100392xx99xxxx カリウム代謝障害の治療 14.31

電解質異常や脱水症は実臨床の場で比較的頻繁にみられる疾患です。低ナトリウム血症の原因は摂取不足や消化管疾患による喪失、体液量過剰、腎疾患や内分泌疾患による喪失など多岐にわたります。脱水症の原因は水分摂取不足と発熱・嘔吐下痢などによる体液喪失が考えられ、多くの場合速やかな対応を要します。低カリウム血症も消化管からの喪失・腎からの喪失・内分泌疾患など多くの疾患を鑑別する必要があります。

 


■小児科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080270xxxx0xxx 食物アレルギーの治療 98 1.05 2.62 6.55
100380xxxxxxxx 脱水症の治療 55 4.76 9.33 3.69
100250xx99100x 下垂体機能低下症の成長ホルモン治療 52 2.54 3.81 8.48
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症の治療 46 5.46 6.02 1.48
0400801199x00x 肺炎の治療(0歳) 45 6.71 5.79 5.44

小児科の入院で多いのは急性感染症で、肺炎や気管支炎 細気管支炎 嘔吐下痢症です。入院の対象となるのは呼吸が苦しく酸素投与が必要な場合や水分摂取ができなくなって点滴が必要となる場合です。主な病原体は マイコプラズマなどの細菌や RSウィルスなどです。嘔吐下痢症はウィルスによる胃腸炎です。ノロウィルスやロタウィルスやアデノウィルスが病因となることが多いです。最も多い食物アレルギー関連の入院では疑わしい食品を少量から摂取し避けるべき食品を正確に把握する負荷試験と、少量から慣らせていってその摂取ができるようにする減感作療法を行っています。下垂体機能低下症の成長ホルモン治療は、成長障害(低身長、思春期の異常)の原因を明らかにし、治療方針を確定するために、負荷試験を行っています。

 

■消化器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx01000x 結腸悪性腫瘍の手術 63 16.13 15.92 67.17 結腸切除術
060020xx02x0xx 胃悪性腫瘍の切除術 56 14.96 17.65 1.79% 64.63 幽門側胃切除術
060040xx02x1xx 直腸肛門悪性腫瘍の切除術 高カロリ-輸液を行うもの 38 26.50 13.48 7.89% 64.05
060020xx02x1xx 胃悪性腫瘍の切除術 高カロリ-輸液を行うもの 31 26.45 36.21 6.45% 69.94
060035xx0101xx 結腸悪性腫瘍の手術 高カロリ-輸液を行うもの 30 23.23 30.58 10.00% 76.73

消化器外科の入院治療は手術を目的としたものが大半を占めています。最も多いのは結腸の悪性腫瘍の切除術です。2番目は胃の悪性腫瘍の切除術、3番目は直腸肛門の悪性腫瘍の切除術です。高カロリー輸液を伴う手術では平均在院日数が長くなっています。高カロリー輸液を伴う直腸肛門の悪性腫瘍切除術の大半は、肛門管吻合再建を伴う直腸全摘術です。同様に、高カロリー輸液を伴う胃の悪性腫瘍切除術の大半は胃全摘術です。高カロリー輸液を伴う結腸の悪性腫瘍切除術は、高齢者が多く術前イレウスや穿孔性腹膜炎など合併症を伴うものです。合併症を伴う高齢者の手術では術後の継続治療やリハビリのため転院治療を要することがあります。

 

■肝臓・胆のう・膵臓外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆のう炎(を伴う胆石症)の手術 118 5.72 7.61 0.85% 61.31
060330xx02xxxx 胆石症(胆のう炎を伴わない)の手術 47 5.38 6.82 65.47 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060050xx02x0xx 肝臓悪性腫瘍の部分切除術 38 12.82 15.85 70.87 肝切除術
06007xxx01010x 膵臓・脾臓腫瘍の切除術 高カロリ-輸液を行うもの 31 21.55 30.88 69.94
060050xx97x0xx 肝臓悪性腫瘍の血管塞栓術等 23 9.48 11.74 70.04

肝胆膵外科で最も診療件数が多いのは、胆石症やそれに伴う胆のう炎です。炎症を伴わない胆石症・胆のうポリープ等は術前準備を行い、待機的に予定手術を行います。強い腹痛を伴う急性・亜急性胆のう炎では診療ガイドラインに基づき、重症度分類を行います。重症の場合は経皮的ドレナージ(体外から胆のうを穿刺しチューブで感染胆汁を排出する)を行い全身状態が落ち着いてから手術を行います。軽症・中等症の胆のう炎ではできるだけ早期に腹腔鏡下胆のう摘出術(緊急・準緊急手術)を行っています。 次に診療件数が多いのは肝臓の悪性腫瘍、その次が膵臓の悪性腫瘍になります。提示している患者数は、手術のみで治療した肝臓悪性腫瘍(がん)患者数ですが、手術に加えてその他の治療を併施している件数(DPCコードは別になります)を含めると診療患者数は2倍以上になります。

 

■呼吸器外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺悪性腫瘍の手術 99 8.88 12.73 1.01% 70.98 肺部分切除
肺葉切除術
040200xx01x00x 気胸の手術 33 7.21 10.09 38.15 気胸
040200xx99x00x 気胸の治療 18 7.28 9.14 56.50
040040xx9910xx 肺悪性腫瘍の生検 10 4.50 3.68 75.80
040040xx9906xx 肺悪性腫瘍の化学療法(イレッサ等) 19.34

呼吸器外科の疾患で最も多いのは肺がんです。画像診断の進歩により早期肺がんがより多く発見されるようになったことと、高齢者が増加しより侵襲の低い治療が求められることなどを踏まえ適切な縮小手術を積極的に取り入れています。また進行がんでは手術を集学的治療の一つとして捉え、他科との連携を図っています。また気胸の診療においても手術以外の治療法とどちらが適切かを個々の患者さんごとに検討し適応を決めています。

 

■食道外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060010xx99x40x 食道悪性腫瘍の化学療法 9.82
060010xx01x1xx 食道悪性腫瘍の手術 中心静脈中栄養を行うもの 38.19
060010xx99x30x 食道悪性腫瘍の治療 化学療法ありかつ放射線療法あり 20.92
060010xx99x0xx 食道悪性腫瘍の治療 11.87
060010xx99x31x 食道悪性腫瘍の治療 化学療法ありかつ放射線療法あり 肺炎等あり 43.74

食道外科の疾患で最も多いのは食道がんです。食道がんの治療においては、放射線、化学療法、内視鏡治療など他の治療法の選択、組み合わせを個々の患者さんごとに検討し方針を決めています。手術では鏡視下手術を積極的に取り入れ低侵襲手術を心がけています。放射線治療後の症例や高度進行例では安全性確保のため二期分割手術を行うので入院期間が長くなることがあります。

 


■乳腺・内分泌外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房悪性腫瘍の化学療法 34 3.06 4.64 59.24
090010xx03x0xx 乳房悪性腫瘍の部分切除手術 34 4.38 6.59 65.47 乳房部分切除術[センチネルリンパ節生検のみ]
090010xx02x0xx 乳房悪性腫瘍の乳腺全摘出手術 26 9.81 10.30 60.69 胸筋温存乳房切除術[センチネルリンパ節生検のみ]再建術は除く)
100020xx01x0xx 甲状腺悪性腫瘍の切除等 16 9.00 9.27 51.00 甲状腺腫瘍手術
甲状腺悪性腫瘍手術 - 葉切除+リンパ節郭清
090010xx99x6xx 乳房悪性腫瘍の化学療法(ハーセプチン等) 13 3.85 4.56 59.00

当科で最も多いのは「乳癌の化学療法」と「乳癌の部分切除」です。化学療法の患者数は昨年と変わりなく、在院日数は0.2日減少しています。乳癌の部分切除の場合、平均在院日数は去年に比べ0.17日減少しています。甲状腺癌の手術の在院日数は9日とやや長めですが、これは甲状腺全摘や亜全摘が含まれているためです。

 

■血管外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈瘤等の切除術等 31 2.23 3.34 73.06 下肢静脈瘤血管内焼灼術
050170xx02000x 閉塞性動脈疾患の動脈形成術等 17.39
050163xx02x1xx 非破裂性大動脈瘤等の切除術 高カロリ-輸液を行うもの 21.94

当院の血管外科で最も多いものは、下肢静脈瘤の治療です。これは静脈瘤をレーザーを使用して焼灼するもので、局所麻酔下に手術が可能です。本疾患は下肢の皮膚潰瘍、色調変化といった症状を呈することも多く、当院の皮膚科・形成外科と連携して診療にあたっています。また下肢閉塞性動脈硬化症の患者に対する動脈形成術や、腹部大動脈瘤の患者に対する動脈瘤切除術等も行っています。

 

■外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060150xx03xxxx 虫垂炎の手術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 47 5.64 5.60 37.09 虫垂炎
060210xx99000x ヘルニアを伴わない腸閉塞の治療 38 9.13 9.08 2.63% 63.89
060170xx02xxxx 腹壁瘢痕ヘルニア等の手術 20 10.60 8.57 65.90
060210xx9700xx ヘルニアを伴わない腸閉塞の手術 18 14.56 15.23 71.50
060150xx99xx0x 虫垂炎の治療 14 6.93 6.91 34.21

当院の外科で多い疾患は急性虫垂炎(俗にいう盲腸)です。抗生物質での保存的加療と手術加療があります。保存的治療の対象となる患者さんも増えていますが、まだ手術/緊急手術が必要となる患者さんもまだ多くいます。手術法は従来の開腹での手術、腹腔鏡での手術があります。病状に応じて、また整容性も考慮し、適切な手術法を選択して治療を行っています。手術治療後は、病状(炎症の程度や重症度など)で変わってきますが、3~7日程で退院となります。 続いて腸閉塞です。癒着などに伴い起こる腸の通過が障害される病態で、単純性と絞扼性があります。絞扼性は緊急手術を要し、単純性は保存的加療で改善がないときに手術となることが一般的です。手術治療となった場合1~2週間程度の入院加療が必要です。 続いて腹壁瘢痕ヘルニア(開腹手術後の傷のヘルニア)です、閉鎖孔や大腿ヘルニアや臍ヘルニアなども含まれます。腹壁瘢痕ヘルニアは開腹手術で多く修復していますが、腹腔鏡下手術も導入しています。術後は1週間ほどで退院となります。 いずれも疾患も高齢の方など入所されていた施設に戻られる方がいらっしゃいます。

 

■整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折の手術 153 29.49 27.63 72.55% 84.26 大腿骨頚部骨折:人工骨頭置換術
160620xx01xxxx 肘・膝外傷の手術 99 8.96 11.91 46.06 前十字靭帯再建術 半月板修復あり
前十字靭帯再建術 半月板修復なし
070230xx01xxxx 膝関節症の手術 55 26.93 26.26 16.36% 77.07 人工膝関節全置換術
160760xx97xx0x 前腕骨折の手術 32 7.47 5.49 3.13% 42.72
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死・股関節症の人工関節置換術等 30 24.03 24.42 10.00% 68.47

当院は救急症例に力を入れており、老人の股関節や大腿骨近位部の骨折症例が多く、人工骨頭挿入術も多く行っています。肘や膝の外傷にも力を入れており、肘の靭帯・腱縫合術、膝の外傷・スポーツ障害による靭帯・半月板・軟骨損傷などの患者さんも多く受診されています。また変形性関節症、リウマチに対する人工膝関節全置換術・人工股関節全置換術にも力を入れています。

 


■形成外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂の手術 69 3.16 3.44 1.45% 71.35
160200xx0200xx 顔面損傷の手術 30 4.87 5.80 28.10
080007xx010xxx 皮膚良性腫瘍の摘出術 10 2.80 4.28 37.20
080220xx97xxxx 腋臭症の手術 6.77
020320xx97xxxx 眼瞼内反・外反症等の手術 3.46

当院の入院患者で最も多い病気は、眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)です。眼瞼下垂症とは、コンタクトレンズの長期使用や、加齢性変化などにより瞼が下がり、視野が狭くなる病気です。手術は美容目的ではないため、健康保険の適応となります。両側同時手術ですることもできます。入院手術は最短で一泊二日入院、希望によって1週間の入院や、日帰り手術でも可能です。2番目に多いのが、顔面外傷です。顔面の傷や、顔面の骨の骨折を扱います。若年者の高エネルギー外傷に多く、整容性の回復も重要な要素になるため、きれいに治すことにも心がけています。3番目は皮膚良性腫瘍の手術入院です。多くの場合は局所麻酔、日帰り手術で摘出できますが、鼻や頬など顔にある大きなものについては、整容性の確保のために、単純に切除するだけでない工夫を行っています。周りの皮膚をやりくりして、できるだけ傷が目立たないようにすることもあります。4番目に多いのは腋臭症治療による入院です。腋臭症とは、脇のアポクリン汗腺からの分泌物が、皮膚の細菌によって分解されることで特有のにおいを発する病気です。様々な治療法がありますが、当院では皮弁法といわれる手術を行っています。脇に5㎝程度の切開を行い、そこから皮下のアポクリン汗腺をハサミで切除する方法です。効果が高い術式ですが、術後の安静が必要になるため、1週間前後の入院が必要になります。5番目に多いものは眼瞼内反症の入院です。上下眼瞼の睫毛が眼球方向に入ることで視力の低下や痛みを訴える病気です。瞼が眼球に向かって内反することが原因で、睫毛を外反させるため、上眼瞼については二重の手術、下眼瞼については余剰となる皮膚を切除し、場合によっては眼頭切開を加えることで睫毛の内反を修正します。睫毛が入っている場合は、健康保険の適応となります。

 

■脳神経外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄の手術(腰部) 82 14.87 17.99 30.49% 73.40 椎弓形成術:腰椎
070343xx99x20x 脊柱管狭窄の神経根ブロック 39 4.18 6.92 69.54 神経根ブロック
160100xx97x00x 慢性硬膜下血腫の手術等 37 11.73 9.87 5.41% 74.62 慢性硬膜下血腫 手術当日入院
慢性硬膜下血腫 手術前日入院
070341xx010xxx 脊柱管狭窄の脊椎固定術等(頸部) 35 16.26 20.98 37.14% 61.71 脊椎固定術(頸椎)_腰椎前方・後方椎体固定
010040x099x00x 脳内出血等の治療 30 22.67 19.35 53.33% 70.37

当院では、脊柱管狭窄症の治療を多く行っています。一番多いのは腰部脊柱管狭窄症に対する手術で、顕微鏡を用いてできるだけ正常組織を温存して、十分な神経の除圧可能な低侵襲な腰椎椎弓形成術を行っています。 次に多いのは脊柱管狭窄の神経ブロックです。腰部の脊柱管狭窄では、お尻や足のシビレや痛み、歩行困難(休み休みでないと歩けない)、残尿感、排尿障害などの症状が現れます。選択的神経根ブロック(所要時間:10分)で除痛し、かつ責任神経根を同定します。腰痛の原因に成り得る腰椎椎間板・関節に対しては、椎間板ブロック・関節ブロックを実施します。以上の保存的治療が無効の患者さんには手術を考慮します。 3番目に多い慢性硬膜下血腫は、頭部外傷の通常1~2ヶ月後に頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血が貯まる病気です。高齢者に多く、血腫が脳を圧迫し、頭痛、片麻痺(歩行障害)、精神症状(認知症)などの症状があります。基本的な治療法としては外科的治療が推奨されており、頭蓋骨に1~2ヶ所の穴を あけ、血腫排液・血腫腔内洗浄術を行います。

 

■産婦人科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120010xx99x70x 卵巣・卵管等悪性腫瘍の化学療法(アバスチン) 48 2.48 4.73 57.88
120070xx02xxxx 卵巣良性腫瘍の手術 44 7.16 6.42 46.66 腹腔鏡下付属器手術 卵巣・卵管手術含む
腹腔鏡下付属器手術(卵巣・卵管手術含む)_当日入院
120090xx97xxxx 子宮脱の手術 39 7.87 9.44 70.74
120060xx02xxxx 子宮良性腫瘍の腹腔鏡下手術等 37 7.30 6.29 41.78 腹腔鏡下腟式子宮手術(筋腫核出術含む)
120010xx99x50x 卵巣・卵管等悪性腫瘍の化学療法(TC療法) 25 2.52 4.92 65.80 パクリタキセル+カルボプラチンを使用した化学療法

産婦人科では婦人病を広範囲に取り扱っています。2017年に最も多かったのは卵巣悪性腫瘍に対する化学療法(アバスチン)でした。5番目を含め、平均年齢が57歳と悪性腫瘍治療患者層としては比較的若年でした。2番目に多かったのが卵巣良性腫瘍手術ですが、4番目の腹腔鏡手術の増加とリンクしていると思われます。3番目の子宮脱の手術が入っていますが、高齢者に対する手術も増加しており、高齢化の影響が考えられます。

 

■眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020220xx97xxx0 緑内障の手術 片眼 188 6.48 9.15 70.02 流出路再建術(トラベクトーム)
緑内障_トラベクレクトミー
インプラント手術(エクスプレス)
020200xx9710xx 黄斑変性症の手術 水晶体再建あり 57 5.60 7.72 1.75% 67.61 黄斑前膜前日入院
020160xx97xxx0 網膜剥離の手術 片眼) 43 7.33 10.53 2.33% 56.37
020200xx9700xx 黄斑変性症の手術 24 6.08 7.70 67.08 黄斑前膜前日入院
020220xx97xxx1 緑内障手術 両眼 18 8.39 14.33 69.94 流出路再建術(トラベクトーム)
緑内障_トラベクレクトミー
インプラント手術(エクスプレス)

眼科の症例で最も多いのは、緑内障手術のための入院です。成人の失明原因のトップである緑内障では、十分に眼圧を下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制することができますが、薬物療法では十分な眼圧下降が得られない場合には手術を行います。主なものは濾過手術、流出路再建術です。最近では低侵襲緑内障手術により患者さんの負担が少なくなるように努めています。またインプラント挿入術により、難治性の緑内障にも対応できる場合があります。 2番目に多いのは黄斑変性症の手術となります。主に網膜前膜、黄斑円孔など、黄斑の病変による視力障害に対して手術が行われています。最近は小切開硝子体手術により、患者さんの負担が少なくなるように努めています。白内障手術を同時に行う場合があります。 網膜剥離は眼球内側の神経の膜(網膜)裂け目ができて、裏側に液体が侵入し、失明の危機にさらされる病気です。20歳代と60歳代前後に多くみられます。従来から眼球にシリコン製のゴムを縫い付ける網膜復位術が行われてきましたが、最近では侵襲の少ない硝子体手術が主に行われるようになりました。

 

■耳鼻咽喉科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 慢性扁桃炎・アデノイドの治療 22 7.68 8.12 25.27 口蓋扁桃摘出術
030428xxxxxxxx 突発性難聴 21 8.43 9.37 66.43 突発性難聴
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎の治療 14 7.36 7.47 56.86 内視鏡下副鼻腔手術:慢性副鼻腔炎
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍の治療 10 5.90 5.50 43.80
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍の治療 7.75

耳鼻咽喉科では急性・慢性扁桃炎、扁桃周囲膿瘍、急性・慢性副鼻腔炎など感染に伴う様々な疾患を治療しています。疾患の重症度に合わせて外来通院治療あるいは入院加療を行っています。突発性難聴や顔面神経麻痺も耳鼻咽喉科で多く治療している疾患であり、これらも疾患の重症度に合わせて外来通院あるいは入院加療を行っております。治療後はかかりつけや紹介元の医院に紹介させて頂き、引き続きの通院をして頂くことになります。

 

■皮膚科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080006xx01x0xx 皮膚悪性腫瘍の摘出術 黒色腫以外 23 9.00 8.78 81.26
080011xx99xxxx 皮膚膿瘍の治療 20 10.30 11.97 55.95
080020xxxxxxxx 帯状疱疹の治療 16 9.00 8.96 76.50
080007xx010xxx 皮膚良性腫瘍の摘出術 10 3.40 4.28 44.00
080070xx97xxxx 四肢・躯幹軟部腫瘍の摘出術 11.03

当院皮膚科の特徴として、医師の専門性から皮膚腫瘍症例を扱うことが多いことが挙げられます。外来だけでなく、入院患者においてもその傾向が強く表れています。その他、ウイルス・細菌感染症が上位を占めていますが、これは他の総合病院においても同様と考えます。

 

■泌尿器科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍の手術 53 5.36 7.44 76.51 経尿道的手術
110080xx02x0xx 前立腺悪性腫瘍の精巣摘出術 6.10 陰嚢・精巣手術
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 12.43
110080xx99030x 前立腺悪性腫瘍の経尿道的前立腺手術等 化学療法あり(タキソテ-ル等) 15.07
110080xx02x30x 前立腺悪性腫瘍の精巣摘出術 化学療法あり(タキソテ-ル等) 11.54

当院では、膀胱腫瘍に対する治療を多く行っています。前立腺の生検も多く行っていますが、DPCにおいては出来高となるため、こちらには計上しておりません。ともに開腹手術などが必要な場合は、近隣の患者さんに適した病院と連携を図り、紹介を行っています。

 


■救急科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒の治療 23 3.09 3.64 13.04% 44.65 虫垂炎
060335xx02000x 急性胆のう炎を伴う胆石症の腹腔鏡下摘出術 14 6.79 7.61 7.14% 67.00
060150xx03xxxx 虫垂炎の手術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 14 4.79 5.60 32.79
161060xx99x0xx アナフィラキシ-ショック等の治療 4.19
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷の治療 7.52

救急科では急性薬物中毒やアナフィラキシーショック(アレルギー)など緊急性の高い特殊疾患の入院管理を担当しています。また、急性胆のう炎や急性虫垂炎など緊急手術を要する疾患についても救急科で担当しており、迅速な手術と術後管理に努めています。

 


3.初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 140 39 53 59 80 1 7
大腸癌 70 87 65 98 26 105 1 7
乳癌 38 45 11 16 1 7
肺癌 70 26 45 89 145 1 7
肝癌 56 24 12 247 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

胃がんは、検診発見や他疾患で経過観察中に発見された早期がんが多く、ガイドラインにしたがって内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)や侵襲の少ない腹腔鏡下での手術を行っています。肝臓がんは、病巣を切除しても残った部分が慢性肝炎や肝硬変などでダメージを受けているため再発率が高いのが特徴です。患者さんの状態に合わせて、ラジオ波焼灼療法(RFA)や肝動脈塞栓術、肝切除術や化学療法を行っています。大腸がんは、日本人の食生活欧米化により近年増加傾向にあります。早期の場合は自覚症状が現れにくく、胃がん同様検診で発見されることが多いがんです。早期の場合は、内視鏡的切除術を、進行がんでは、外科的切除術あるいは化学療法を適切に行なっています。乳がんはStageⅠとⅡの患者さんが多く、乳がん初発患者の8割以上を占めています。主な来院経路はStageⅠは検診発見、StageⅡは自主来院でした。肺がんはStageⅠとStageⅣが多く、前者は外科手術、後者は化学療法を行っています。不明は、他院での治療後に当院に紹介された患者さんが含まれています。


4.成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 74 8.34 47.16
中等症 158 13.35 79.40
重症 22 19.82 86.36
超重症 15 15.27 70.73
不明 0 0 0

軽症は外来治療の対象ですが、当院の患者さんはがんや糖尿病などの並存病名がある方が多く感染症が重症化しやすいため、必要に応じて入院加療を行っています。 入院治療対象のなかでは比較的軽症の中等症の患者さんは全体の58.73%を占めており、平均年齢は79.40歳と高くなっています。このことは当院に高齢の患者さんが多いことを表しています。 重症度があがれば平均在院日数・平均年齢も高くなる傾向がありますが、超重症になると死亡率が高くなるため平均在院日数は短くなります。


5.脳梗塞のICD10別患者数等 ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 14 7.50 75.29 12.50
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 154 23.89 77.93 40.00
その他 26 23.62 78.27 5.56
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他

一過性脳虚血発作及び関連症候群では、全員が緊急入院で、うち6名は意識障害などを伴う重症な状態でした。脳梗塞もほぼ全例が緊急入院で、発症3日以内の約半数近くが他院からの紹介患者でした。減圧開頭術を行った症例もあり、日ごろから、内科と脳外科が連携しながら診療を行っています。脳梗塞全体の約85%がリハビリ目的に他院へ通院、入院となっています。


6.診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
■消化器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリ-プ・粘膜切除術 直径2センチメ-トル未満) 754 0.42 1.42 0.27% 66.44 内視鏡下大腸ポリープ切除術
内視鏡的大腸ポリープ切除術_切除後入院
内視鏡的大腸粘膜切除術(治療前日入院)治療日:月曜日・木曜日
内視鏡的大腸粘膜切除術_治療後入院(治療日:月曜日・木曜日)
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学血栓術) 125 1.13 6.78 75.53 肝動脈塞栓術(ビーズ) 前々日入院
肝動脈塞栓術(ビーズ)_前日入院
肝動脈塞栓術(ミリプラ)_前々日入院
肝動脈塞栓術(ミリプラ)_前日入院
肝動脈塞栓術_前々日入院
肝動脈塞栓術_前日入院
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 99 4.17 11.33 4.04% 71.94 内視鏡的逆行性膵胆管造影
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 78 5.46 13.83 5.13% 76.74 内視鏡的逆行性膵胆管造影
K7212 内視鏡的大腸ポリ-プ・粘膜切除術 直径2センチメ-トル以上) 72 0.24 1.76 60.69 内視鏡下大腸ポリープ切除術
内視鏡的大腸ポリープ切除術_切除後入院
内視鏡的大腸粘膜切除術(治療前日入院)治療日:月曜日・木曜日
内視鏡的大腸粘膜切除術_治療後入院(治療日:月曜日・木曜日)

消化器内科において、「手術」に含まれる治療法のなかで、最も多いものは「2cm未満の大きさの大腸ポリープを内視鏡で切除する」、 2番は「肝臓の腫瘍に対して、動脈に入れたカテーテルという管から薬などを注入する」、3番は「十二指腸にある、胆管の出口を内視鏡で切開する」、4番は「塞がってしまった胆管内に、内視鏡で筒を入れて、胆汁の通りをよくする」、5番は、「2cm以上の大きさの大腸ポリープを内視鏡で切除する」治療です。

 

■腎臓内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 55 5.67 7.87 1.82% 66.96 内シャント造設
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 49 1.59 2.84 4.08% 62.63 PTA (経皮的血管形成術)
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 19 6.05 26.26 5.26% 67.53 腹膜透析カテーテル埋め込み術
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈
K6072 血管結紮術(その他)

腎臓内科の手術で多いのは、血液透析の内シャント造設手術や内シャント狭窄に対するシャント形成術です。当院での症例の他、他院でのシャントトラブルの症例にも対応しており、外科・放射線科と連携を取りながら、手術・処置を行っています。
また、当院ではPD firstのポリシーのもと積極的な腹膜透析の導入に力を入れており、腹膜透析での腹腔内へのカテーテル留置手術も多く行っています。

 

■循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 21 6.14 8.14 75.14 冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:上肢穿刺 高度腎機能低下用
冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:上肢穿刺 透析用
冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:上肢穿刺
冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:大腿穿刺 透析用
冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:大腿穿刺 高度腎機能低下用
冠動脈形成術・ステント留置術 前日入院:大腿穿刺
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 ペースメーカー移植術 前日入院
K620 下大静脈フィルター留置術
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの

冠動脈ステント留置術がほとんどを占めています。当院の特色として糖尿病や慢性腎臓病を基礎疾患に持った高齢の患者さんが多いため、冠動脈の多枝病変、複雑病変が多い傾向があります。1回の入院で複数箇所の治療を行うため、やや入院期間が長くなっています。その後投薬治療を継続しますが、外来治療は基本紹介医へ依頼するようにしています。 石灰化が高度で外科的治療が適応と考えられる症例は心臓血管外科の併設された病院へ紹介しています。 下肢動脈に狭窄を合併された患者さんも多く、下肢動脈ステント留置術も行っています。 また洞不全症候群、高度房室ブロックの患者さんにはペースメーカー植え込み術を施行しています。

 

■消化器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 59 6.24 16.24 6.78% 72.76 結腸切除術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 58 4.33 11.78 1.72% 67.17 結腸切除術
K6552 胃切除術 悪性腫瘍手術 43 4.49 15.72 6.98% 68.70 幽門続胃切除術
K652-22 腹腔鏡下胃切除術 悪性腫瘍手術 39 2.18 12.69 63.72
K6572 胃全摘術 悪性腫瘍手術 26 4.04 16.42 3.85% 69.85

消化器外科で行う手術で多いのは結腸の切除術です。大半は悪性腫瘍の切除術ですが、良性の大腸腺腫症や多発憩室、虚血性大腸炎など炎症性疾患に伴う出血や壊死穿孔、狭窄症などの手術も行っています。また、消化器外科の予定手術では腹腔鏡下手術も多く行われます。高齢者の腹膜炎手術や呼吸器合併症を伴う手術では、術後の継続治療やリハビリのため転院治療を要することがあります。

 

■肝臓・胆のう・膵臓外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 186 1.22 4.18 2.15% 63.42 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K7032 膵頭部腫瘍切除術 リンパ節・神経叢郭清等を伴う腫瘍切除術の場合又は十二指腸温存膵頭切除術の場合 21 2.67 29.48 69.86
K695-21 腹腔鏡下肝切除術 部分切除 19 1.95 9.05 65.63
K7034 膵頭部腫瘍切除術 血行再建を伴う腫瘍切除術の場合 15 5.87 27.20 13.33% 69.00
K6951 肝切除術 部分切除 14 2.36 8.79 70.14 肝切除術

胆膵外科の手術件数で圧倒的に多いのは胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術になります。それ以外は、ほとんどが悪性腫瘍(がん)手術になります。 肝胆膵領域のがんの手術術式は非常にバリエーションが多く、同じ術式でも細部が異なるため特定の術式別の件数はあまり意味がないかもしれませんが、提示している血管合併切除などを伴わない単純な膵頭部領域の悪性腫瘍手術(膵頭十二指腸切除)、腹腔鏡下の肝部分切除などが代表的な術式になります。ただし、肝臓手術は部分切除以外に系統的切除や胆管切除を伴う手術など術式が非常に多彩なので、それらをまとめると実際の手術件数では膵臓手術より肝臓切除の方が多くなります。

 

■呼吸器外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 45 1.40 4.51 71.71 肺部分切除
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 37 3.08 3.16 39.14 気胸
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 23 1.61 10.43 68.96 肺葉切除術
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 区域切除 17 1.41 6.59 5.88% 69.18
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他)

呼吸器外科手術の中で最も多いのは肺がん手術です。画像診断の進歩により早期肺がんがより多く発見されるようになったことと、高齢者が増加し、より侵襲の低い治療が求められることなどを踏まえ適切な縮小手術を積極的に取り入れています。また進行がんでは手術を集学的治療の一つとして捉え、他科との連携を図っています。また気胸の診療においても手術以外の治療法とどちらが適切かを個々の患者さんごとに検討し適応を決めています。

 

■食道外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K537-2 腹腔鏡下食道裂孔ヘルニア手術
K529-21 胸腔鏡下食道悪性腫瘍手術 頸部、胸部、腹部の操作によるもの
K5272 食道悪性腫瘍手術(単に切除のみのもの)胸部食道の場合
K5293 食道悪性腫瘍手術(消化管再建手術併施)(腹部の操作)
K5321 食道・胃静脈瘤手術 血行遮断術を主とするもの

食道がんの治療においては、放射線、化学療法、内視鏡治療など他の治療法の選択、組み合わせを個々の患者さんごとに検討し方針を決めています。手術では鏡視下手術を積極的に取り入れ低侵襲手術を心がけています。放射線治療後の症例や高度進行例では安全性確保のため二期分割手術を行うので入院期間が長くなることがあります。

 

■乳腺・内分泌外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 34 1.21 2.18 65.47 乳房部分切除術[センチネルリンパ節生検のみ]
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 20 1.05 7.60 62.75 胸筋温存乳房切除術[センチネルリンパ節生検のみ]再建術は除く)
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術 切除 甲状腺悪性腫瘍手術 - 葉切除+リンパ節郭清
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術 全摘及び亜全摘
K4764 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。)) 乳房部分切除術+腋窩リンパ節郭清

乳癌の手術では、「乳房部分切除術 腋窩部郭清を伴わないもの」が最も多く、全体の約62%を占めています。平均年齢は65歳前後と以前と比べてやや高齢化の傾向があります。

 

■血管外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 31 0.06 1.16 73.06 下肢静脈瘤血管内焼灼術
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 内シャント造設
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。) 腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)

当院の血管外科手術で最も多いものは、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術です。これは静脈瘤をレーザーを使用して焼灼するもので、局所麻酔下に手術が可能です。本疾患は下肢の皮膚潰瘍、色調変化といった症状を呈することも多く、当院の皮膚科・形成外科と連携して診療にあたっています。また腎不全患者に対する、内シャント作成術も多数行っています。内シャント作成術に関しては、内科入院中に手術を行うため血管外科として患者数を算出していません。3番目に多いのは、血管移植術、バイパス移植術です。透析シャント閉塞や下肢動脈硬化症などの疾患に対して行っており、腎臓内科や循環器内科の医師と連携を取りながら診療にあたっています。

 

■外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 97 1.08 2.95 2.06% 68.62 腰椎麻酔による成人鼠径ヘルニア修復術
全身麻酔による成人鼠径ヘルニア修復術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 33 0.30 4.45 39.94 虫垂炎
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 30 3.43 6.43 66.80 CVポート挿入術
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 23 1.26 3.17 64.39
K7181 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 16 0.38 4.25 34.06

当院の外科手術で多い疾患に鼠径ヘルニア(いわゆる脱腸)があり、腹壁の弱くなった部分から腹膜が脱出し、そこに腸など内臓が出てくる病気です。放っておくと大きくなったり、痛んだり、嵌頓(はまり込むこと)したりします。治療は手術でメッシュを埋め込んで腹壁の弱くなった部分を補強します(テンションフリー手術)。従来の鼠径部切開法の手術に加え、腹腔鏡下手術(TAPP、TEP)での治療も行っています。術後2~3日で退院される方が多くなっています。 虫垂炎も手術治療の多い疾患です。抗生物質での保存的加療と手術加療があります。保存的治療の対象となる患者さんも増えていますが、まだ手術/緊急手術が必要となる患者さんもまだ多くいます。手術法は従来の開腹での手術、腹腔鏡での手術があります。病状に応じて、また整容性も考慮し、適切な手術法を選択して治療を行っています。術後は、4日前後で退院となります。 カテーテル設置も多く手術しています。抗癌剤の投与経路として、中心静脈カテーテルを皮下に埋め込みます。局所麻酔で行われる手術で、時間は30分程度です。翌日から使用し、抗癌剤を導入し終わってから退院になります。

 

■整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 111 4.59 20.74 58.56% 78.39 大腿骨頸部転子部骨折:骨接合術 全麻・腰麻
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 88 1.39 24.80 18.18% 74.39 全身麻酔による人工膝関節全置換術
K068-2 関節鏡下半月版切除術 70 1.00 5.13 54.74 腰椎麻酔による半月板切除術
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 69 5.78 23.10 73.91% 83.46 大腿骨頚部骨折:人工骨頭置換術 全麻・腰麻
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 53 1.81 13.91 16.98% 50.04

当院は救急症例に力を入れており、肩甲骨・上腕・大腿の骨折に対する観血的整復術を多く行っています。 また膝関節と股関節の人工関節全置換術や老人の大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭挿入術も多く、肩の人工骨頭挿入術も行っています。

 

■形成外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術 眼瞼挙筋前転法 47 0.02 2.02 2.13% 72.89
K2193 眼瞼下垂症手術 その他のもの 21 0.00 2.43 70.71
K0081 腋臭症手術 皮弁法
K427 頬骨骨折観血的整復術
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外) 直径6センチメ-トル以上12センチメ-トル未満

当院の形成外科の入院手術で多い術式の1,2番は眼瞼下垂症に対する手術です。眼瞼下垂症とは、コンタクトレンズの長期使用や、加齢性変化などにより瞼が下がり、視野が狭くなる病気です。手術は美容目的ではないため、健康保険の適応となります。両側同時手術ですることもできます。入院手術は最短で一泊二日入院、希望によって1週間の入院や、日帰り手術でも可能です。3番目に多いものは、腋臭症に対する手術です。腋臭症とは、脇のアポクリン汗腺からの分泌物が、皮膚の細菌によって分解されることで特有のにおいを発する病気です。様々な治療法がありますが、当院では皮弁法といわれる手術を行っています。脇に5㎝程度の切開を行い、そこから皮下のアポクリン汗腺をハサミで切除する方法です。効果が高い術式ですが、術後の安静が必要になるため、1週間前後の入院が必要になります。 4番目の頬骨骨折は、顔面外傷に伴い頬をぶつけた際に発生する骨折です。整容性の回復を主眼に、目の下や口腔内からのアプローチで手術を行い、傷が目立たないように工夫しています。荷重のかかる部位ではないため、短期間での退院が可能です。5位は皮膚・皮下腫瘍摘出術になりますが、サイズの小さなできものについては、外来局所麻酔下手術を行うため、6㎝以上とサイズの大きなものについての手術がランクインしています。6㎝を超えるサイズになると切除だけでなく、後の整容性の回復も必要になります。

 


■脳神経外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 97 2.67 13.55 37.11% 72.33 全身麻酔による椎弓形成術:腰椎
椎弓形成術:頚椎
椎弓形成術:頚椎・腰椎
K1421 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定 37 2.24 23.22 43.24% 62.73 脊椎固定術_腰椎前方椎体固定
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 32 2.00 15.09 6.25% 76.97 慢性硬膜下血腫 手術前日入院
慢性硬膜下血腫 手術当日入院
K093 手根管開放手術 22 0.09 0.95 70.18 手根管開放術(1泊2日)
K142-4 経皮的椎体形成術 14 5.00 16.50 42.86% 77.50 経皮的椎体形成術(骨セメント療法)

腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症など頻度の高い疾患に対しては、金属スクリューを使用せずに、2~3cmの皮膚切開で片側だけの剥離展開をし、顕微鏡下に反対側の圧迫要因に対し脊柱管内側から除圧を行っています(片側進入両側除圧術)。術後の疼痛が少なく、高齢者でも翌日から歩行開始できるのが特徴です。腰椎すべり症、変性側弯症で固定術(金属スクリュー、スペーサを使用する手術)が必要な症例では、欧米では主流(日本では95%以上が後方手術)の腹部を切開進入する腰椎前方固定術ALIFと、従来の後方固定術(TLIF,PLIF)を症例に応じて選択して実施しています。腰椎前方固定術では、術後の腹痛はほとんどないのが特徴です。術翌日から歩行開始します。 慢性硬膜下血腫に対しては、頭蓋骨に小さな穴をあけて血腫排液・血腫腔内洗浄術を行っています。

 

■産婦人科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 48 1.13 4.88 45.77 腹腔鏡下付属器手術 卵巣・卵管手術含む
腹腔鏡下付属器手術 卵巣・卵管手術含む_当日入院
K8654 子宮脱手術 膣壁形成手術及び子宮全摘術(膣式、腹式) 33 1.00 5.76 70.55 腟式子宮全摘術 + 会陰形成術
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 32 1.06 5.47 40.06 腹腔鏡下腟式子宮手術(筋腫核出術含む)(全身麻酔)
K895 会陰(陰門)切開及び縫合術(分娩時) 23 0.52 5.26 25.83
K867 子宮頸部(膣部)切除 21 1.00 1.05 38.19

最も多かったのが、腹腔鏡による子宮附属器腫瘍摘出術でした。年齢は45.77歳と、比較的若年者の手術が多い傾向でした。2番目に多かったのは子宮脱手術及び子宮全摘術でした。卵巣摘出に比べると高齢者が多く、入院期間が長くなる傾向があります。3番目に多かったのが腹腔鏡下筋腫核出術でした。平均年齢も40歳と比較的若年でした。最近の傾向として、生殖年齢を過ぎた女性でも子宮全摘より、筋腫核出を選択されるケースが増加しており、手術もそれが反映されていると思われます。

 

■眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 591 0.06 2.56 73.34 白内障片眼 当日入院1泊2日
白内障片眼 当日入院2泊3日
白内障両眼 月曜入院月・木手術
白内障両眼 木曜入院木・月手術
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 145 0.98 4.43 1.38% 64.80 黄斑前膜 前日入院3泊4日
黄斑前膜+白内障 前日入院3泊4日
K2682 緑内障手術 流出路再建術 130 1.06 2.72 70.46 緑内障トラベクトーム
緑内障トラベクトーム+白内障
K2683 緑内障手術 濾過手術 71 1.15 7.86 68.92 緑内障(トラベクレクトミー)
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) 11 0.55 6.73 73.45

水晶体再建術は白内障の手術です。濁った水晶体の中身を、眼球に加えた2~3ミリ程度の切開から細かく砕いて取り出し(超音波乳化吸引術)、新たにプラスチック製のレンズに置き換えます(眼内レンズ挿入術)。手術技術の進歩により、短時間で、安全におこなわれるようになり、入院期間も短くなりました。また外来通院でも手術が行われています。最近は乱視も矯正可能な眼内レンズも使用されています。 硝子体顕微鏡下離断術は、眼球の中身である透明なゼリー(硝子体)が関係した病気に対する手術です。黄斑前膜や黄斑円孔などの黄斑の疾患や、網膜剥離、糖尿網膜症などの治療に用いられます。眼の中にカッターという細い棒を挿入し、硝子体を切除します。最近では使用される器具の口径が0.4から0.5ミリの非常に細いものが用いられ、低侵襲の手術が可能となりました。 眼の中では血液から特殊な液体(房水)が分泌され、眼球内部に栄養を供給したあと、茶目(虹彩)の付け根にある線維柱帯から静脈に入って心臓に戻ります。線維柱帯が目詰まりを起こして眼の中の圧力(眼圧)が上がると、視神経が障害されて見える範囲(視野)が狭くなります(緑内障)。緑内障の手術は薬物治療では十分な眼圧下降が得られない場合におこなわれます。流出路再建術では線維柱帯に切開を行い、房水が眼の外に流れやすくすることによって眼圧を下げる手術です。最近は新しい手術器具の導入により、短時間で小さな切開から手術が可能となりました。濾過手術は眼球に小さな穴を開けて房水を眼球表面の粘膜(結膜)の下に漏らすことによって眼圧を下げる手術です。流出路再建術より低い眼圧を得ることができます。緑内障の程度によって、これらの術式が選択されます。

 

■耳鼻咽喉科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 30 1.00 5.57 26.17 口蓋扁桃摘出術
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術III型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 14 1.14 5.14 58.71 内視鏡下副鼻腔手術:慢性副鼻腔炎
K3892 声帯ポリ-プ切除術(直達喉頭鏡)
K309 鼓膜(排液、換気)チュ-ブ挿入
K318 鼓膜形成手術 鼓膜形成術

耳鼻咽喉科で最も多い手術は、慢性扁桃炎や睡眠時無呼吸症候群(扁桃肥大が原因となる場合)に対する口蓋扁桃摘出術です。その次に多い手術は内視鏡を用いて行う鼻・副鼻腔手術です。現在は確定診断まで当科で行い、手術を要すると判断した症例に関しては他院に紹介させて頂いております。

 

■皮膚科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0722 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 22 0.91 6.73 82.36
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)長径6センチメ-トル以上12センチメ-トル未満
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満
K0152 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25~100cm2未満)
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術(25cm2未満)

皮膚悪性腫瘍は50歳頃から見られてくる疾患です。50、60歳代での小型の病変では入院せず、日帰り手術で行うことが多いですが、大型の病変、顔面の病変では入院して行うことが多くなっています。最近、躯幹にある脂肪腫の症例を多く紹介して頂いている印象があり、露出部以外での比較的大型の手術症例が多いのはこれも一因と考えられます。

 

■泌尿器科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 48 1.65 3.60 77.17 経尿道的手術
K830 精巣摘出術 19 1.58 4.11 76.47 陰嚢・精巣手術
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの 経尿道的手術
K804 尿膜管摘出術
K7981 膀胱結石、異物摘出術 経尿道的手術

当院では、膀胱腫瘍に対する経尿道的手術を多く行っています。前立腺の診断を目的とした生検も多く行っており、ともに開腹手術などが必要な場合は、近隣の患者さんに適した病院と連携を図り、紹介を行っています。

 

■救急科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 14 0.0 5.79 7.14 67.00 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 虫垂炎
K7181 虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 虫垂炎
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術)
K718-22 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴うもの 虫垂炎

当院救急科では緊急手術の適応となる疾患を扱っております。緊急性の高い病態に対しては救急外来で診断後速やかに血管内治療や手術を施行しており、最近では鏡視下手術の割合が増えてきています。また、より重症な消化管穿孔等については緊急手術後の集中治療まで一貫して行う体制づくりを各科と協力して作り上げています。

 


7.その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一 57 0.45%
異なる 41 0.33%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 140 1.12%
異なる

入院後播種性血管内凝固症候群を発症した患者の入院契機となった病名は、尿路感染症や肺炎などの感染症が大半で平均年齢は75歳でした。敗血症の原因は、尿路感染症が一番多く、次に胆管炎でした。入院契機の病名が敗血症ではなかった患者の平均年齢は76.1歳で、尿路感染症は81.2歳、胆管炎は79.5歳でした。処置・手術の合併症では、他院から紹介されたCAPD腹膜炎や透析シャント狭窄や眼内レンズ脱臼などが大半を占めています。

更新履歴
2017.9.29 ページを公開しました
2017.10.16 平均在院日数(全国)を追加しました

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